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自由は死せず (下) (双葉文庫 か 61-02)

自由は死せず (下) (双葉文庫 か 61-02)

自由は死せず (下) (双葉文庫 か 61-02)

作家
門井慶喜
出版社
双葉社
発売日
2023-01-12
ISBN
9784575526318
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“言論って何?”と思ったら読んでほしい――刀を捨て、言論で政治を変えた男・板垣退助、その生き様とは? 門井慶喜さんインタビュー

 歴史上の人物が等身大となり、活き活きとその生き様を見せてくれる、そして歴史という名の現代につながる無数の糸の在りかを示し、読者を唸らせ続ける門井慶喜さん。数多の歴史上の人物を描いてきた門井さんが、5年の歳月をかけ、渾身の力で著したのは日本民主主義の根幹をつくった板垣退助。没後百年に刊行され、大きな話題を呼んだ一作が待望の文庫化!幕末、維新、明治の黎明期と、混迷の時代を駆け抜けた板垣退助という男の魅力についてお話を伺った。 (取材・文=河村道子)

『自由は死せず(上・下)』(門井慶喜/双葉文庫)

これまであまり描かれてこなかった 坂本龍馬らの“敵役”、上級武士視点の幕末維新 ――“板垣退助”を書きたいと思われたのはなぜだったのでしょうか。 門井慶喜さん(以下、門井)明治維新後、日本を牛耳っていたと言われているのは薩摩、長州、土佐、肥前の四藩ですが、そこでは士族の反乱が勃発しているんです。薩摩なんか最も新政府の中心にいたはずなのに、最後に一番大きな戦争、西南の役を起こしてしまった。けれど四藩のなかで唯一、土佐藩だけが不平士族による反乱を起こしていな…

2023/2/8

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自由は死せず (下) (双葉文庫 か 61-02) / 感想・レビュー

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みこ

板垣退助の激動の後半生を描く。前篇で文章が司馬っぽいと感じたが、本作のクライマックスを岐阜での遭難、自由は死せず発言、その後の総選挙とし、さらにその後の長い人生をぶった切る終わり方も司馬作品でよく見られる終わり方。真似ているとか意識しているというより好きすぎて似ちゃったのかもしれない。前半に比べて板垣自身の熱量は落ち着いたものになったが、その代わりに植木枝盛ら若手がその熱量を引き継いで話を最後まで盛り上げてくれた。

2023/03/16

ツバサ

武士の時代から政治を推し進めるのは厳しいことだったかもしれないが、自分の意思を貫いて生き抜いた姿は眩しく映りました。刀ではなく言葉で制す姿を示すのは生き様としてかっこいいなと。

2023/01/18

KGG23

自由民権運動の最中に暴漢に刺されて「板垣死すとも、自由は死せず、ガクッ」と言って死んじゃった人と思ってたが、全然違いましたね。そういう意味でも一度読んでみたかった人の話ではあるのだが。特に面白い訳でもないがなんか読む手が止まらずで、後半1/3くらいか、民権政治の話になってから、特に植木枝盛ら若手の登場以降が面白く、読めて良かった作品だった。毎度、己の無知を再認識しながらも、選挙は行かにゃあなあ と思った次第。

2023/07/25

春風

下巻では早々に戊辰役が終わり、退助は自由民権運動に傾倒していく。上巻は司馬遼太郎のモノマネのような文体が鼻につき読み進めづらさもあったが、下巻では文体がこなれてきたか、はたまた自分が慣れてしまったか違和感なく読み進められた。とまれ、読みやすい。退助が民権運動に身を投じていく西南戦争が勃発する時期には、時間軸に囚われない構成で世の趨勢と退助の動静がわかりやすく描かれている。明治10年代以降は本格的な言論の戦いとなり、退助がいかに言論人として地歩を固め、世論の支持を得るに至ったかが明瞭に魅力的に描かれていた。

2023/02/03

miyaz5

それなりに面白く読めた。内藤魯一のことも知らなかったので勉強になった。しかし「板垣死すとも自由は死せず」の文句を考えたのは内藤魯一というのは作者の創作だろうか。調べてみても分からなかった。また、分かりやすくするためか面白くするためか、かなり単純に書いているように思った。例えば江藤新平が佐賀の乱の首領になったのは、こんな単純な理由ではないだろう。そして板垣退助の晩年には触れていない。本書では政敵だったとする伊藤内閣にも大隈内閣にも内大臣として閣僚入りしているし、そのあたりには一切触れていないのは残念に思う。

2023/09/11

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