春嵐立つ-返り忠兵衛江戸見聞 (双葉文庫)
春嵐立つ-返り忠兵衛江戸見聞 (双葉文庫) / 感想・レビュー
とし
返り忠兵衛江戸見聞「春嵐立つ」1巻。展開がスピーディーで主人公忠兵衛さん中心に進行していくので読みやすくワクワクしますね。
2022/04/05
やま
一本気で、真っ直ぐな、総合武術の立見流を遣う筧忠兵衛の活躍の物語。遠州定海藩、御蔵奉行、筧壮太郎の次男・忠兵衛は、兄夫婦の死後、藩の御一門の奥女中、沙智に助け出されて、江戸は深川の海辺大工町の裏長屋に住むこととなる。そこで蔵宿師を生業とする御家人の浅井蔵人からの勧めで、何事においてもネジが一本抜けているような与茂平が忠兵衛の世話をしだした。それと浅井の妹で妖艶な辰巳芸者の勝弥が、金貸しから助けた長屋のおみちと忠兵衛は、男から女からと惚れられて物語はスタートしていきます。🌿続く→
2022/09/02
tengen
遠州の小藩定海藩の内紛で御倉奉行の筧壮太郎は騒ぎを収めんとしたが殺されてしまう。だが藩からは騒動の首謀者と見なされ弟の忠兵衛も追われる事になる。兄の配慮でさる御前様の根回しで領地外に逃がされた忠兵衛は江戸で兄の仇とお家再興を誓うのだが。 ☆彡いよいよ筧忠兵衛の江戸暮らしが始まる。
2017/11/23
海猫
主人公の腕は立つなれど人間的に未熟で世間知らずっぷりがなんとも危なかっしくそれでも懸命な姿はなかなか好感。多少のぎこちなさは感じるもののまずは人情ものとして読ませる。続巻での主人公や作品の成長を期待したい。
2012/08/22
ひかつば@呑ん読会堪能中
訳あって藩から離れ、江戸の長屋で市井のトラブルを解決しながらいつかは国元で起きた事件を解明する若者、という、ここ数年の時代小説においてパターン化された筋立ての話。この作者は初めてだが、描写が丁寧で細かく、でも説明口調ではなく、引き締まった文体でしっかりと読ませてくれる。表紙ののんびりとした雰囲気とはいい意味で随分と違う。これははまりそうだ。
2012/11/23
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