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パラサイトグリーン ――ある樹木医の記録 (二見ホラー×ミステリ文庫 あ 1-1)

パラサイトグリーン ――ある樹木医の記録 (二見ホラー×ミステリ文庫 あ 1-1)

パラサイトグリーン ――ある樹木医の記録 (二見ホラー×ミステリ文庫 あ 1-1)

作家
有間カオル
朝宮運河
丹地陽子
出版社
二見書房
発売日
2021-07-21
ISBN
9784576211121
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パラサイトグリーン ――ある樹木医の記録 (二見ホラー×ミステリ文庫 あ 1-1) / 感想・レビュー

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ゆのん

植物が人間に寄生する病ーボタニカル病。ボタニカル病を研究する医師をサポートしている主人公・芙蓉は樹木医。春夏秋冬、4人のボタニカル病の人と出会う。珍しい病ではあるが、その病を抱える人の心の悲しみは現実的で感情移入しやすい。植物の美しさと同時に得体の知れない怖さを感じるのだが、その訳は最後まで読んだ時に全てが解る。美しさ、恐怖、悲しみの物語。

2021/08/20

coco夏ko10角

樹木医の雨宮芙蓉は知り合いの心療内科医の依頼で寄生植物病の人を診察することがあり…。著者の本は十冊以上読んでるけど、これが一番好きかも。寄生植物病の使い方とか作品全体の雰囲気とか…。秋ノ章が特に面白かった。芙蓉自身のことは予想が外れた。普通の会話の場面でもどこか陰がある感じとか植物のことが明らかになっても哀しみが滲んでる感じとか、花の描写とか。良かった。

2022/07/14

ふるい

樹木医の女性・芙蓉が、植物に寄生されたボタニカル病の患者の治療のため、謎を解いていくストーリー。巡る季節の中で芙蓉自身が抱える秘密も明かされていく。特に「秋ノ章 最後の花の宴」は、山中で道に迷った芙蓉が辿り着いた老婦人の家で歓待を受けるが、どこか違和感が…というホラー仕立てな話でよかった。どこまでも優しく寄り添う植物に蝕まれてしまう患者と、それを見守る人々の悲しみが滲む物語でした。

2021/09/10

しゅみよう

初めて読んだFHMレーベルの本。植物に寄生される病に罹る人々と、彼らに向き合う樹木医の主人公の物語。全編静かで優しい切なさを感じる作品だった。読んでいて少しずつ蓄積する違和感の正体が最後に分かるのが気持ち良い。 出てくる植物を検索しながら読むのが楽しかったです。 お気に入りは秋ノ章

2022/03/26

夏子

ガッツリホラーでもガッツリミステリーでも無いし、ファンタジーがめっちゃ強い訳でもなかったように思う。でもだからといって良くない訳ではなくて、解説にもあるように優しい物語だった。 読了後にも残るちょっとした違和感も心地よい。朝比奈さんのことが好きになっちゃいそうやった😜

2023/06/07

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