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ケンガイにっ! (文学の森)

ケンガイにっ! (文学の森)

ケンガイにっ! (文学の森)

作家
高森美由紀
加藤休ミ
出版社
フレーベル館
発売日
2016-03-17
ISBN
9784577043486
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ジャンル

ケンガイにっ! (文学の森) / 感想・レビュー

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よこたん

たまに行く本屋さんでは、料理エッセイの棚に置かれていて、図書館の児童書の棚で見つけた本。小説だった。おそらく表紙からの思い込み…次行った時、そっと置きかえてあげよう。いまわの際に、逝く前に食べさせてあげたい物を、「お食い初め」で使った漆の椀によそって口に運んであげる「お食いじめ」は、お食い仕舞。幼い弟を喪ったことに自責の念を抱き続ける小五の俊。ネット・ゲームへの逃避からとき放ってくれたのは、ひと夏の田舎(圏外)暮らし。盆踊りで皆がお面を付けて踊る理由に、温かな涙が溢れた。お食いじめのソーダアイスに泣いた。

2016/12/16

わむう

自分のせいで弟が事故死し、その影響で残された家族がバラバラになったと思い込みオンラインゲームに逃げる俊。見かねた両親が夏休み中に秘境みたいな携帯圏外域のおばあちゃんの家に送り込まれる。そこで出会った双子の兄妹、ひたむきな漆職人、一食一食の大切さ、お盆に起きた不思議な体験を経て大きく成長する話。おばあちゃんの温かい言葉が良い。

2017/08/24

シェルター

俊は小学5年生。ネットでゲームばかりしていたので両親から「夏休みいっぱい、ばあちゃんちでレッツバケーションだ!」と(笑)ばあちゃんちは、田舎で携帯は圏外。バスも最終が15時。でも、友達も出来、ばあちゃんとの生活も馴染んでいきます。俊には、弟がいました。。田舎でのお盆を通して、小さいながらも抱え込んでいた闇、俊の心も癒されていきました。短いお話ですが、ウルウルきました。良い作品でした☆

2016/05/02

だいきち

スマホとパソコンから離れられない男の子が、ネットも言葉も(訛り)通じないど田舎に送り込まれるところから物語が始まりました。おばあちゃんは不思議な家業をしています。ひとなつこい双子と友達になって、だんだん男の子が慣れてゆるやかな感じになって行くのが丁寧に描かれていていました。男の子がネット依存になっちゃった理由に、はっとします。それから、焚き火のシーンでは泣かされました。こどもって、おとなが忘れちゃってるものをしっかり抱えてますね。

2016/03/25

むつこ

弟を失った小学五年生の男の子がおばあちゃんの家で過ごす夏休みの出来事。ケンガイとは「圏外」のこと。ネットゲームに夢中の子供にとってゲームの出来ない日常生活もなければないでそれなりに過ごせてしまう子供の柔軟性がうらやましい。南部弁とお食いしめ文化の小説は全国的に受け入れられるのだろうか。

2018/09/01

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