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チョコレート・ガール探偵譚

チョコレート・ガール探偵譚

チョコレート・ガール探偵譚

作家
吉田篤弘
出版社
平凡社
発売日
2019-05-25
ISBN
9784582282665
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チョコレート・ガール探偵譚 / 感想・レビュー

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tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

☆4.5 偶然見つけた「チョコレート・ガール」という幻の映画を探す探偵譚。 「作り話のような、本当の話。」といわれても、吉田さんのお話なので読みながらも 読み終わっても本当に「チョコレート・ガール」なる映画が存在したのかそれに係わったとされる人々も実在の人物なのか、疑問が晴れない。これ実は、架空のお話しなんですといわれてもなんらおかしくないところが吉田マジックなのか。どうも「本当の話」らしい。

2021/06/10

NAO

とある古本屋で偶然買った古い映画のパンフレットの束。その中との一枚に心惹かれた作者は、ネットで検索するのではなく、地道に古本屋を回ってこの映画と主演女優について調べていく。そして、そうやって地道に浮世離れした探索を続けることで、ネットで検索しただけでは出てこない細やかなことが分かって来る。その事実だけでなく、その過程も、何ともいえない味のあるものだ。本当のことを書いていても、フィクションのように感じてしまう、なさそうである世界。 そんな世界をさらりと書く。小説も、ノンフィクションも、吉田篤弘はいいなあ。

2019/10/03

野のこ

物語のようなエッセイのような。吉田さんが探偵気分で古本屋さんや資料館をまわりながら映画チョコレートガールにせまる。いろいろと寄り道しながらも徐々に色濃くなっていく真相。本当にあった映画なんですね、検索してみました。サイレント映画、弁士…馴染みのない世界。鞄にひょいと入りやすいサイズなのでお気に入りの喫茶店でコーヒーを味わいながら読みたくなるような本です。装丁も相変わらず洒落てる。ただ途中でリタイア。ベルナシオン Jour et nuit「昼と夜」のチョコレートがすごく気になりました。食べたい!

2019/06/27

けんとまん1007

読み始めてずっと、これは「チョコレート・ガール」という架空の映画を求める物語だなあ~と思っていた。が、読み終えてから、ネットで調べたら、本当にあった映画なんだと知って唖然とした。本の終わりのほうで書かかれているのと同じことになってしまった。それはそれとして、吉田テイスト満載で、いい味だなあと。本をいろいろ読んでいるが、同じようにキーワード関連で、どんどん広がっていく。それはそれでいいのだろうと思う。

2021/05/19

ひらちゃん

「チョコレートガール」と言うサイレント映画。フイルムも原作も見つからない。検索に頼らず、古本屋を探索する主人公が、作者に重なる面白い趣向です。この映画の主人公の女優さんも謎めいていました。ついつい私は検索してしまいましたが、昔の女優さんはとても綺麗ですね。見られないと思うとますます見たくなってしまうもの。この本のサイズがまたいいのです。単行本より小ぶりで手に取りやすい。探偵譚、なかなか面白かったです。

2019/07/19

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