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河合隼雄 物語とたましい (STANDARD BOOKS)

河合隼雄 物語とたましい (STANDARD BOOKS)

河合隼雄 物語とたましい (STANDARD BOOKS)

作家
河合隼雄
出版社
平凡社
発売日
2021-05-27
ISBN
9784582531794
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河合隼雄 物語とたましい (STANDARD BOOKS) / 感想・レビュー

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けんとまん1007

やはり、河合先生の文章は、こころにも身体にも沁みる。温和でかつ、ユーモアもある、あの語り口を想い出す。こんな視点を持てるようになりたいと切に思う。

2021/07/25

Y2K☮

「ユング研究所の思い出」が印象深い。白か黒かの明快回答が正しいとは限らぬ。曖昧なものや複雑なものをまとめる行為のプロセスで大事な栄養素を削ぎ落していないか。たとえば決めつけない、囚われない一元論こそ禅の本質だと思うが、欧米人の多くはそれよりも「悟り」というシンプルな結果を求めたがる。たしかに真理はシンプルだがシンプルなものが真理というわけではない。「魂」と「たましい」の違いやフルートがひとつの音しか出せない話も慧眼。己の身体と心の声を大事にするように、他者の発する音のない音にも耳を傾けられる者でありたい。

2022/01/04

pirokichi

一作家を一冊で紹介する平凡社のこのSTANDARD BOOKSは、これまで神谷美恵子さん、星野道夫さんのを読んだが、ガイドブック的に気軽に手に取れるし、大きさも丁度良く、装丁もきれいでとても良い。なので河合隼雄さんのが発行され即購入した。「幸福ということが、どれほど素晴らしく、あるいは輝かしく見えるとしてもそれが深い悲しみによって支えられていない限り、浮ついたものでしかない、ということを強調したい。恐らく大切なのはそんな悲しみの方なのであろう」「人の心などわかるはずがない」栞の執筆は若松英輔さん。

2021/06/08

みどり

わたしの母親は河合隼雄先生の本を好んで読んでいて、生活の中に河合先生のスピリットをはしばしに感じられる。今考えるとだが。わたしがあんま学校行かなかったときに、心と身体はバラバラのものではなく密接につながっているという話もしてくれたなとなつかしく思った。p174ここで、われわれは排除するのではなく、それを受け入れることを学ばねばならない。すべて、あること、生じていることを、全体として受け入れること。意地悪な姑に意地悪されて実家に逃げ帰る、相手は悪だと排除するのは安直だというものだ。おもしろいなー

2023/02/13

ルル

海に行った時、ビーチパラソルを借りたくだりで、「影を買う」という表現をされていた。人間の内面にある光と影をずっと見てきたからなでは、とずっしりときた。

2021/09/04

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