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創造する無意識 (平凡社ライブラリー)

創造する無意識 (平凡社ライブラリー)

創造する無意識 (平凡社ライブラリー)

作家
カール・グスタフ・ユング
Carl GustavJung
松代洋一
出版社
平凡社
発売日
1996-03-11
ISBN
9784582761405
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創造する無意識 (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー

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Aster

ユングは賢い。オカルトの大将みたいに思われがちではあるけど、そもそも精神分析と無意識って何なの?オカルトって何なの?ちゃんと真摯にユングの話を聞いて自分の中で噛み砕くこと、あるいは自分と戦わせること、こういうことをどんな本でも同様に行わなければならないなと。だから正しいとか正しくないとかではなくて自分とユングの対話の中に何を見つけるか、そういう観点からすればこの本から得られるものは本当に多い。ずーっと積んでたけど読んで良かった。

2021/03/24

Gotoran

本書は、ユングの集合的無意識の観点から論考された「分析心理学と文芸作品の関係」、「心理学と文学」、フロイトが提唱した概念「エディプス・コンプレックス」、意識と無意識を対峙させ統合することで今までとは違った心的態度を獲得する「超越機能」から成る。消化不良気味ではあるが、芸術作品には創造意欲が自己の意志(意識)に左右されず芸術家自身が無意識に創作するもの(幻視的作品)と意識的に計画的に創作するもの(心理的作品)があり、ゲーテの『ファウスト』の第一部は、後者で第二部は前者であると。興味深かった。

2014/06/10

はなよ

 読んでいて、もう一回ニーチェのツァラトゥストラやゲーテのファウストを読みたくなってきた。特にゲーテのファウストは、ユングに言わせれば一部と二部で違う意図の元で作られたらしいけど、最初読んだ時は全然気づかなかった。やはり古典は一度読んだだけでは理解出来ないと実感したので、今度はじっくりと読んでみよう。  前半の2つの章は題名通りの文芸論だけど、後半の2つの章は、文芸論というより無意識の解説に近い。少々難解になるので、前半だけ読んで後は読み飛ばしてもいいかも。

2018/03/14

roughfractus02

フロイトが無意識を示す意識内容の表現と見なした「象徴」を、著者はそれ以外の形で把握不能な「直観表現」と解する。それは意識や言語を超えた何かを仄めかす芸術作品に多く認められる。彼らの時に破滅的な人生に創造の秘密を探る本書は、個人的無意識の背後の集合的無意識について、ノイローゼの症例や精神病者の妄想観念の相関性させつつ概説する。作品創造に偏る芸術家は、社会生活に関わる個人的無意識を過度に抑圧し、集合的無意識の補完機能を発動させる。そして彼らの芸術作品の「直観表現」は、鑑賞者にも集合的無意識を触発する、という。

2021/05/12

水菜

ユングの芸術論。p80-81「一人の詩人あるいは予見者が現れて、時代状況の語られざる側面をかして語らしめ、人びとの胸中にわだかまっていた理解されざる欲求が待ちかねていたまさにそのことを、イメージや行為の内に引き出してみせるのである。」

2014/06/23

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