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美は匠にあり (平凡社ライブラリー)

美は匠にあり (平凡社ライブラリー)

美は匠にあり (平凡社ライブラリー)

作家
白洲正子
出版社
平凡社
発売日
2004-08-01
ISBN
9784582765090
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美は匠にあり (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー

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R

様々な分野の匠について、美という軸で語ったエッセー集。白洲正子による、人物伝、あるいは匠伝といった感じで読みやすく面白い。木工や染色、能など、様々な分野の匠が見せる美について、その姿を柔らかくとらえようとする文章が素敵で読み応えある。内容としては、やはり、青山二郎、魯山人に語ったものが図抜けて面白くて、逸話と人物評が、まさに見てきた人の言という感じでとてもよかった。美というものへの挑み方というようなスタイルが見える文章であるが、純粋に挿話も面白くて、魯山人を引っ叩いた話は大笑いした。

2022/07/06

Tadashi_N

美しい物を愛でるための執念を感じた。

2023/10/09

えいこ

今の年齢に至ってようやく白洲正子の文章がすっと入ってくる。若いうちは興味を保てなかった事柄にぐいぐい引きこまれる。匠の人物伝といったところであろうか。白洲正子のつき合い方、そして知りたいという取材力なのだろう。どの人物も大層魅力的なのである。型を極めていくことで滲み出るもの、ものの本質を追求していく中で表れてくる美、その描写が生き生きとして興味深い。芯の通った気持ちよさを味わう。

2023/11/04

大五郎

白洲正子が語る匠たちの姿は神格化された職人ではなく、当時を生きる賢明な作家たちであった。彼らも悩み、壁にぶつかり、その上で素晴らしいものを生み出した。 美の本質は切り取ったが作品集や美術館ではなく、当時を生きる匠の中にあった。これを読み切り取ったものから、当時の匠たちのことに想いを馳せることの大切さを思い出すことができた

2021/06/09

雨巫女

NHKのドラマの影響で読んだけど面白い。正子さんの着眼点がいいな

2009/03/14

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