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豊乳肥臀 下 (平凡社ライブラリー)

豊乳肥臀 下 (平凡社ライブラリー)

豊乳肥臀 下 (平凡社ライブラリー)

作家
莫言
吉田富夫
出版社
平凡社
発売日
2014-01-10
ISBN
9784582768046
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ジャンル

豊乳肥臀 下 (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー

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やいっち

影響を受けた作家として名の上がったトルストイは、一瞬、意外の感もあったが、当然ながら挙げるべき作家だと納得した。  本書『豊乳肥臀』は、誰かが言っていたように思うのだが、現代版且つ中国版(いうまでもなく莫 言版)の「戦争と平和」なのである。カフカ的な不条理もたっぷり過ぎるほど書き込まれている。  但し、カフカ的寡黙さは、欠片も見いだせない。ひたすら喧騒の場面と言動の連続である。

2018/05/06

nbhd

講談調でクセっ気のある「白檀の刑」や「蛙鳴」の素朴なおじさんの語りにくらべると、だいたいが三人称のこの小説はちょっと物足りないかんじもしている。『女の顔などという七面倒くさいものは、まるで見る気がなかった。乳房を見れば、顔を見たも同然なのだ。乳首を銜えるとは、その魂を掴むことなのだ。』。もっともっとこういうおっぱいの描写ほしかったな。

2015/09/22

メルコ

後半では文化大革命等の辛い時代を生き抜き死姦の罪で服役し、やがてブラジャーの会社社長に就任する主人公の姿を描いていく。前半の混沌とした状態から、主人公は大人になり舞台も現代に近づいて物語への親しみも増す。7人の姉の出生の秘密も明らかになり壮大な物語も大団円を迎える。その天衣無縫な内容から本国では発禁になったというが、これほど中国近現代史を大胆に描いてみせているところは他に類を見ないのではないか。タイトルにも表れいる母性讃歌が高らかに響いている。波乱に満ちた様々な登場人物の最期のときまで描いているのも、→

2024/03/26

荒野の狼

下巻は第5章から断章までと、巻末に莫言による9ページの「高密県東北郷の聖書-日本の読者へ」と8ページの訳者あとがきを収録。莫言は「二十世紀の末ともなれば、良心と抱負を抱いた作家は、二度とある階級やある政党のラッパ手や狙撃手になるべきでなく、より高い立場からより遠くを見るべきだ」と書いている。

2021/07/17

イシザル

「共産党お抱えの詩人」のレッテルを貼られようが、書きたいものを書く。党を批判するときは、圧巻の筆力で物語る。「文句あるなら、イデオロギー語るなら、これで表現してみろ」っと漢(オトコ)気が伝わってくる。 でも最後も おっぱいで締める「エエ話やったのに最後 おっぱいって 下品やわー」つこっみ処を作って締める 流石お見事。

2018/02/02

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