新装版グリズリー (平凡社ライブラリー)
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新装版グリズリー (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー
ぺんぎん
本書が完成するまでに、何と6年掛かったらしい。その間ずっとアラスカの厳しい自然と向き合っていた星野道夫さんのプロ根性に敬服。グリズリーがホッキョクジリスを追う姿と、産卵を控えた鮭を貪り食べる姿が特に印象的。もはや人間が撮った写真とは思えない。グリズリーがファインダーからグリズリーを見ているような写真だ。アラスカの大地にも開発の波が押し寄せているらしい。実際に目の前にグリズリーが現れたら困るが、グリズリーの暮らす大地はいつまでも残って欲しい。
2021/01/29
kurupira
自然の中にいるクマの自然な写真、素晴らしい。クマの親子が並んでる写真が好きかな。
2016/10/22
けいこ
星野道夫さんによるアラスカの大自然とグリズリーの親子の写真集。グリズリーと言えば、狂暴なイメージでしたが、「アメリカの開拓史は、グリズリーの虐殺史。グリズリーに恐ろしい動物というレッテルを貼り、殺し続けていた。アラスカは、グリズリーに残された最後の大地」なのだそうです。母グマが子グマを追いかけ、母グマが子グマをつかまえると、しっかり抱き抱えて斜面を転がって遊ばせているエピソードと共に母グマの優しいまなざしの写真から愛情あふれた子育てが伝わってくる。自然保護よりも開発へと向かうアラスカ、それでいいのか。
2021/08/09
つき
アラスカの豊かな自然と、命の力強さを星野道夫の写真から感じる。オーロラ、素敵だな。
2020/08/27
Yasutaka Nishimoto
息子の国語の教科書に載っていた「森へ」という文章。宿題で毎日読み聞かされていたが、実際どんな世界だろうと、息子と読む。新装版でなく、1985年版を。著者の初写真集とのこと。 アラスカの目も眩むような景色。そこには熊がいて、母と子熊たちが生きている。乱獲で減少した個体数は、その後どうなったのだろうか。サケやジリスを捕まえる姿、母にどこまでもついていく大自然の風景に息を呑む。 教科書から一歩抜け出し、興味の持つ子に育ってほしい。
2022/07/24
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