レ・ミゼラブル 第五部 ジャン・ヴァルジャン (平凡社ライブラリー)
ジャンル
レ・ミゼラブル 第五部 ジャン・ヴァルジャン (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー
ころこ
ベンヤミンが言う通り、パリの地下には集団の無意識が眠っているとしたら、ヴァルジャンが、テナルディエの地下道から脱出の手引きと、ジャヴェールの追跡と手助けがあった場面に注目せずには置かない。この場面は3人が揃うからだ。前に3人が揃ったのは、第3部でヴァルジャンがテナルディエにゴルボー屋敷で監禁された場面だった。前回は隣室から覗いているだけで、今回も瀕死の状態のマリユスはただいるだけの存在だ。キリストは誰かという問いが有効だとすれば、訳者の見立てではヴァルジャンだが、ただそこにいるだけの神として、マリユスこそ
2023/09/14
80000木
しんどかったー。全編通して、ここ読む必要ある?みたいな部分多すぎてしんどかったけど最後は泣けたなあ。最後まで読んでよかったなあ。
2020/10/01
dokusyotyu24
ついに読了。なんとも言えない読後感。マリウス、薄情だなあ、という思いが拭えない。それはともかく、ユゴーは何を思ってこの長い長い物語、ストーリーの本筋よりも枝葉の描写や社会に対する考察の方が多い物語、地名や人名に溢れた物語を紡いだのだろうか、発表当時の人々はどのように物語を受け取ったのだろうか、と気になった。
2021/01/10
でとむ
世界一泣ける小説はこのときにもう書かれていたんだ。やっぱり長いのは良い。
2020/11/06
読人
全5冊、2400ページの作品、最後は涙なくしては読み終えることができない。物語終盤、仕方がないとはいえマリユスにはイライラさせられ、テナルディエの役割に驚く。ジルノルマン老人が意地を捨てて自分の気持ちに素直になるところ(ぜひ見倣いたい)やジャヴェールの葛藤、そしてジャン・バルジャンの苦悩、いずれも心に深く残る。正義・革命のための暴力の正当化というメッセージはいささか受け入れ難いが、登場人物達の個性が際立つ作品。コゼットにはこの後ずっと幸福に暮らして欲しい。
2023/09/20
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