魔法: その歴史と正体 (912;912) (平凡社ライブラリー せ 5-1)
魔法: その歴史と正体 (912;912) (平凡社ライブラリー せ 5-1) / 感想・レビュー
6ちゃん
中高生の本棚にそっと置いておきたい書の一つ。西洋風ファンタジー物に使われる要素の源流に触れる事ができる。西洋の精神史の理解にも役立ち、キリスト教という公の精神文化の裏に原始的な欲望の発露と自然の真摯な探求が常に存在し、それが魔術的行為として形成されたことが窺える。科学の発展により自然の暗闇部分は大分薄くなったように見えるが、明らかとなった自然の複雑さ故に逆に未来への不安の影は濃くなったように思え、その代替としての魔術的行為は当分続くように思える。それが自然あっての人間、という感謝の範囲ならよいですけどね。
2021/09/08
tue1972
魔術について、インドや、東アジアなどを除外し、主にローマ帝国近辺のあれこれを綴った本。ちょっと駆け足ですが、それでも600ページほどありますので、致し方ない。 オカルト関係に興味がある人はとても楽しいとおもいます。
2021/04/23
さく
西洋魔術の歴史、悪魔崇拝、魔女・魔術師たち、タロット、人相学、著名な人物まで、いわゆる「オカルト」ならこれ一冊あれば理解が深まる。魔法使いになりたい人だけでなく、澁澤龍彦やその他幻想文学を深く知るのにもぴったり。
2021/03/11
buna
ある本の中で、「オカルトに関する考察はこの本でほぼ網羅されている」という主旨の評価に触れ、大部のため気後れしつつ読みました。 オカルト思想が人類史の底流のように続いていること、キリスト教や合理的思想とも密接に関係していることまでは理解できたものの、オカルトのほとんどが考察されているとまでは思えませんでした。 本当かどうかは分かりませんが、水木しげるが参考にしたネタ本としての魅力の方があると感じます。
2022/06/07
かっさん
カート·セリグマンの魔法、読了 古代の呪術から、サンジェルマン伯爵まで、ヨーロッパ系のオカルト的な思想、世界観をそれなりに詳しく、網羅してくれてる。これ以上深堀するなら専門書かなってくらい。 人間の魔法的な物への考え方の流れを追うのにはとてもよい
2021/05/16
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