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幻想童話名作選: 文豪怪異小品集 特別篇 (920;920) (平凡社ライブラリー い 36-2)

幻想童話名作選: 文豪怪異小品集 特別篇 (920;920) (平凡社ライブラリー い 36-2)

幻想童話名作選: 文豪怪異小品集 特別篇 (920;920) (平凡社ライブラリー い 36-2)

作家
泉鏡花、内田百閒、宮沢賢治ほか
東雅夫
出版社
平凡社
発売日
2021-08-06
ISBN
9784582769203
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幻想童話名作選: 文豪怪異小品集 特別篇 (920;920) (平凡社ライブラリー い 36-2) / 感想・レビュー

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まさ

東雅夫氏のアンソロジーの中でも異色ではないか。文豪たちの童話が集まると、もうなにがなんだか、驚き、嬉々とし、悦に入る。それが次々と。谷崎潤一郎の描く人魚、三島由紀夫の描くおばあさん、芥川龍之介の犬、百閒の桃太郎…。こう続けられると、困ります。

2022/03/01

凛風(積ん読消化中)

江戸川乱歩や谷崎潤一郎、小川未明に佐藤春夫など、錚々たるメンバーによる童話アンソロジー。16作品を収める。与謝野晶子の『うなぎ婆さん』のナンセンスや三島由紀夫の処女作『大空のお婆さん』(婆さん並びはたまたまです)の童話に向かない感じにニンマリしながら読んでいると、室生犀星の『寂しい魚』の余韻の深さに絶句する。芥川龍之介の『犬と笛』は、何度も繰り返す語りがいかにも昔話な作りで、さすが芥川。どれも秀作揃いで、読んで良かった。平凡社ライブラリの本は紙質が良く、色や手触りも好き。それだけでも読書時間が楽しくなる。

2021/11/18

うーぽん

文豪たちによる珠玉の幻想童話集。16人の名匠が紡ぎ出す世界におぼれる。なんて贅沢なアンソロジーだろうか。美しくてあやしく、切ない作品たちに魅了される。特に好みは、夢野久作【ルルとミミ】谷崎潤一郎【人魚の嘆き】小川未明【眠い町】芥川龍之介【犬と笛】。

2022/03/14

組織液

乙女の本棚シリーズの「ルルとミミ」から、他の文豪が書いた幻想童話も気になったのでこちらも。泉鏡花「海戦の余波」、江戸川乱歩「幼虫の曲芸」、谷崎潤一郎「人魚の嘆き」が特に好みの作品でした。「幼虫の曲芸」は極論を言えば虫の生態を説明してるだけなのに、ここまで魅力的な文を書けるとは流石文豪って感じですね。

2023/08/18

Moeko Matsuda

どれも面白かったが、室生犀星「寂しき魚」、佐藤春夫の「おもちゃの蝙蝠」、谷崎潤一郎「人魚の嘆き」が気に入りました。あと、別格で夢野久作「ルルとミミ」。悲しくて美しい作品だったなぁ…。どの作品も面白くて、幻想童話名作選のタイトル通り、読みやすく、且つ不思議で目眩のするようなお話ばかりだった。個人的に、このシリーズにはハズレ無しですね。

2021/10/10

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