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星を賣る店

星を賣る店

星を賣る店

作家
クラフト・エヴィング商會
出版社
平凡社
発売日
2014-01-27
ISBN
9784582836417
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星を賣る店 / 感想・レビュー

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ちはや@灯れ松明の火

星がほしいと思いませんか。すぐそこにあるようなのに遠くて、ふとどこかにいってしまいそうな淡い光を。二羽の兎を追いかけて迷い込む石畳の小路の奥、あるはずのないものを集めた店の古びた扉。あなたのてのひらに乗るほどの星を賣りましょう。硝子窓のむこうに並ぶとりどりの壜や鋏、未来から届いた古本、密造酒の名残、黒猫が集めた宝物。昼の陽の下では霞んでしまい、闇夜の奥だと沈みこんでしまう、月光よりもかそけき星くずのような商品たちを。そのまたたきの群れの中の、どれかひとつは、あなたのために流れおちてきたたったひとつの星。

2014/03/14

コットン

展覧会の図録だけれどそれだけに終わるはずもなく…例えば<ホテル・トロール>のメモ・パッド:誰に読まれるあてもなく「架空のホテルを舞台にした小説」を書いていて、印象的な小道具のメモ・パッドの本物を作ってしまう辺りから彼らの躍進は約束されたものとなったのでしょうね。そしてお客様の声も面白い。三浦しおんは「クラフトエヴィング商會さんが扱っているものは。「品物」ではなく、ひとの記憶や心なのかもしれません。お二人は他者の心に寄り添い、小さな声に耳を傾け、物語を引き出す才能にあふれたかたちだと感じます。」的確な言葉!

2015/07/29

けんとまん1007

余計な言葉は要りませんね。ただただ、素晴らしいです。クラフト・エヴィングワールドそのもの。何となく、その風合いを感じさせる仕事は、まさに職人技だと思う。ほんの装丁であったとしても、何となく、気配を感じさせる凄さがある。しかも、それがわざとらしさとか、押し付けがましさが無いのが素晴らしい。最近は、いろんなところで、そこでわざとらしさとか、今しか考えていないのが多い中では、稀有な存在かもしれない。本当に、最後のパートの装丁作品集は、その本を読んでみたくなるので、困ってしまう^^

2014/07/26

ユメ

クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会の図録であり、この摩訶不思議なお店の目録。「ないもの、あります」お二人がそっと優しく、かつ好奇心を持ってこのありふれた世界を見つめると、昼間の星のように、普通の人には見えないけれど、何処かに存在する夢が瞳に映る。手を伸ばしても届きそうで届かない私たちに、きらきら輝く星屑をお裾分けしてくれる。願いをかける流れ星のようなクラフト・エヴィング商會。愛し愛されるお客様たちの声を集めても、正体は掴めそうで掴めない。でも、それが良いのだ。だって、答えはいつもふたつあるのだから。

2014/08/06

seri

展覧会に行った時に星を落としてきたようです。一つはホントに小さなものだけど、たくさん集まると星屑の輝きにも勝る夢や素敵の詰まった星を。そのなくした星の欠片が見つかる気がしてこの本を読みました。私のなくした星はなかったけれど、星より素敵なもの、たくさん見つけました。図鑑のようで読み終えるのが勿体無くて、ひとつひとつ数えるように。ここでなら、永遠だって見つかる。ないはずのものが、ある。心くすぐる、ときめくものが。なくしたものだって。だって、答えはいつもふたつあるんですもの。曖昧?いいえ、それは魅力と読むの。

2014/06/19

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