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まぬけなこよみ

まぬけなこよみ

まぬけなこよみ

作家
津村記久子
出版社
平凡社
発売日
2017-04-21
ISBN
9784582837575
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まぬけなこよみ / 感想・レビュー

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美登利

津村さんは好きな作家さんです。お初作品は読メを始める前に読んだような。暗い内容の話だけど淡々と書いてあってかなりの衝撃を受けた覚えがあり、何だか新鮮に感じられたのかもしれない。大阪に住む津村さんとは地域も年代も違うのに、このエッセイの中で全く私には分からないことが3つくらいはあるけれど他はほぼ共感できるものが多かったです。寧ろあるある過ぎてこれは私だけじゃなかったのね!と思ったものも。ボタンの回は特に!四季の変化が歳時記を生み出しているものだけど、日本に生まれて良かったなと改めて感じました。

2017/06/17

二十四節気七十二侯四季のことばをテーマに脱力系歳時期エッセイ。初詣から除夜の鐘の平等まで。歳時期と季節の思うことの関連が面白く、気張らずさらり。ちょい共感しつつちょいおもしろめ。季節感大切!思い出と共に、エモく、センチメンタルにもなるし…だが、全体的暗い。正月はマイナスイメージ、一年で一番好きな日は大晦日、とか笑 他共感→かるた、理想の風邪、咳と体、ペルシャ猫とはちみつトースト…、桜、四月の重い眠り、じゃがいも、たまねぎ、ぶらんこ、「非成果主義的GW」意味のないことを楽しめなくなってる,休み成果主義とか↓

2023/09/04

なゆ

暦にあわせて、お題の季語に対して津村さんが思う事をつらつらと書き連ねてあるエッセイ。決してまぬけではないのになぁ、でも津村さんらしい後ずさり感あふれるタイトルでもあるな。うんうん、そうそう、ほうほうと軽く楽しみながら読んでたのだが、〝熊の楽しみ〟だけは激しく共感。私はアリの巣穴のイラストが大好き&ドラえもんのアパートごっこの木もマジで憧れたので。あの挿絵そのまんまの感じのイメージで、あの狭い部屋に何を持ち込むか延々と妄想してた小学生のころ。思わず懐かしい気分に浸れた本でした。

2017/06/19

ミーコ

読友さんの感想から読みたくなった1冊です。津村さん 2冊めでエッセイですが お人柄が出ています。等身大で読んでて ニンマリしてしまう事もシバシバ・・・。キンモクセイの好きなお母さんはトイレの芳香剤も必ずサワデーのキンモクセイの香り、とか夏休みの朝顔が咲いて感動したお話など言い回しが面白くアルアル!と頷いたりー。保育園のお昼寝の時間が1番嫌いで、眠れず苦痛でしか無かった なんて激しく同意。身近に感じられた1冊です。

2017/07/17

shizuka

「すてきなこよみ」が大好きな津村さんが同じように歳時記を書くことになってつけた名前が「まぬけなこよみ」。どこまでも自己評価が低い笑。正月から師走まで折々の季節の言葉を交えて、幼い頃の話や日々の雑感が記されている。決して「まぬけ」なんてことはない。ただとってもゆるい。そのゆるさがぬるま湯につかっているようでとても心地よい。独特な柔らかさとまどろみは津村さんならでは。幼い頃から色々な図鑑に触れていただけあって、花や虫、鳥の名前に詳しい。知らず知らず積み重ねられていた知識に感服。幼少時の興味はばかにできない。

2018/03/04

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