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幸田文 老いの身じたく (STANDARD BOOKS)

幸田文 老いの身じたく (STANDARD BOOKS)

幸田文 老いの身じたく (STANDARD BOOKS)

作家
幸田文
青木 奈緒
出版社
平凡社
発売日
2022-01-14
ISBN
9784582838770
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幸田文 老いの身じたく (STANDARD BOOKS) / 感想・レビュー

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ほう

幸田文さんの文章は、辞書を片手にじっくりと腰を据えて読むことが多い。私の知らない言葉がたくさん出てくるからなのだけれど、それ以上に美しい日本語に触れたくてページを捲る。文章の最後に年齢が記されているが、ここはとても考えさせられる。

2022/07/19

くるみみ

随筆をテーマ毎に編集したシリーズの7冊目。お孫さんが編集に携わっている。あとがきによると『幸田文が自身の老いを身近に感じ、周囲からの老いの話を見聞きするうになった日々のことが綴られている』とあり、1編の最後に掲載年と当時の幸田氏の年齢が記されていることが読後に感慨深くなるし、参考になると思った。年金受給年齢が上がったことも1例に昔より「老人」とする年齢は上がっているけれども確実に身体も頭脳も若くはないわけだから自覚しつつ、振り返りながらも「老い」に静かに向き合っているような文章ばかりでとても良かった。

2022/03/13

あきひと

幸田文さんの随筆全集の中から、「老い」にまつわる文をお孫さんがまとめたもの。ご自身の老いに対してジタバタしたところは全く感じられず、一歩引いて俯瞰しているように語っていて、清々しささえ感じる。 子どもの頃、親の実家のおばあちゃんの話が良い味出してたことを思い出した。

2023/04/30

よし

後書きにあるように「この本の雰囲気は老いをテーマにしていてもけっして暗くはありません。それどころか持ち前の明るさ、潔さに満ちています」「 失った後には新鮮なものが来る。老いて失った後には新鮮なものがくる。 おいて失ったものを嘆くことはない 新陳代謝だと思えばいい 。」「 老後の幸せとは小さい幸せを次々と新しく積み重ねていくことではないか! 幸せには永代続くものなどはない」老いについて、身に染むことばかりである。

2022/09/06

読書家さん#VklcIy

幸田文のエッセイを老いをテーマにまとめた作品だ。 いっぱい詰まった袋にはそれ以上入れない、空っぽの袋は新しく入れる事ができる、老いて失った物を嘆くのではなく、新陳代謝と思えば良い。これはとても前向き思考だ。次々と新しい発見にに向かって進んで行く。生へのエネルギーがある。 一歩退いてじっと見て老を良く知る、若く保つ助けになる。また、老いて醜いのを深く知ることが老いないもとになると言う。 常に興味がある事に自分の時間を使い、深く思考し、面白いなという気持ちを持ち続けたい。 好奇心が続く限り、まだまだ死ねない。

2022/07/29

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