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いずみさん、とっておいてはどうですか: こどもの時間のモノ語り

いずみさん、とっておいてはどうですか: こどもの時間のモノ語り

いずみさん、とっておいてはどうですか: こどもの時間のモノ語り

作家
高野文子
昭和のくらし博物館
出版社
平凡社
発売日
2022-09-24
ISBN
9784582839074
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いずみさん、とっておいてはどうですか: こどもの時間のモノ語り / 感想・レビュー

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seacalf

子供時代に書いた絵日記や大好きだったおもちゃの数々は何度かの引越しなどでいつの間にか処分や紛失の憂き目にあう。でもいずみさんの玩具一式は綺麗に保管されていて、当時の日記と共に博物館に寄贈された。その内容が実に面白く、時代も性別も違えど自分の幼少期が蘇り、不思議と懐かしさに包まれる。お兄さんのおもちゃ類も綺麗に保管されていたらしいので、そちらも是非見てみたい。「昭和のくらし博物館」、単なるノスタルジックな気持ちに包まれるだけでなく今にも通ずる普遍的な幸せや営みの発見がありそうなので一度足を運んでみたい。

2023/05/03

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

昭和のくらし博物館に、昭和のものを寄贈した一家にまつわる話。昭和30年代が中心なので、その頃のおもちゃなど眺めているだけでワクワクします。ここまで残せたのは、物を大事に使っていたんだな~としみじみ感じました。

2022/10/24

Shoko

図書館本。この本に登場するいずみさんとわかばさんは昭和30年代に少女期を過ごした姉妹。お二人のお母様が大切に保管されていた作文やおもちゃなど、昭和の香りが濃厚に漂う品物の数々に、思わず感嘆のため息が漏れる。ちょうど母の世代の女性にとっては懐かしい!と思われるのかもしれない。私にとっては直接の記憶ではなく、憧憬の的といった感じ。高野文子さんのお名前だけで読みたい!と思ったけれど、やっぱり素敵な本でした。

2023/04/22

tom

小さいころ遊んださまざまな物を母親が保存してくれていた。そういった小物を展示する小博物館を作った。その展示品と収蔵品の持ち主の記録。持ち主の一人は、私と同い年。そして読みながら、自分の中に、こういう人たちがいるのだ、恵まれた人たちだなあという「やっかみ」の気分を発見する。子どものころの記憶を良きものとしてたどれる人は、幸せ者だと思う。それほどに多いとは思えないのだけど、どうだろう。

2023/05/18

hitotak

団塊の世代である東京生まれのいずみさんとその妹が遊んだおもちゃや、小学生時代の日記などが写真や文章で紹介されている。紙製のきせかえ人形や手製の人形の服や小道具がちいさく素朴で愛らしい。60年以上前のものが当時のままそっくり残っていたというのは奇跡的だろう。ほぼ同世代であるまんが家・高野文子氏にとっては非常に懐かしく、琴線に触れたのだろうと思う。遊んだ思い出や、おつかいや雨の日のレインコートの描写も微笑ましい日記もあわせて、いずみさん姉妹の楽しく豊かだった「こどもの時間」が伝わってくる。

2023/01/29

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