KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

マルクスは生きている (平凡社新書 461)

マルクスは生きている (平凡社新書 461)

マルクスは生きている (平凡社新書 461)

作家
不破哲三
出版社
平凡社
発売日
2009-05-16
ISBN
9784582854619
amazonで購入する

マルクスは生きている (平凡社新書 461) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

青蓮

読むのは3回目です。忘れてる所もあったし、改めて読み返してみて理解が深まった所もありました。この本も繰り返し読んでいきたい本です。

2016/02/13

青蓮

読むのに少し時間がかかってしまいましたが、マルクスの入門編として最適な1冊だと思います。本書は3章から成ってますが、一番興味をひかれたのは第2章の資本主義の病理について。これは大変勉強になりました。今の不況を打破するためのヒントがあるように思えます。現在の市場のあり方(大量生産、大量消費、大量廃棄)が環境破壊をも招いているのは恐ろしいことです。第3章は展望のある未来社会をえがいてますが、あとどれだけの時間が必要なのだろう、と思わず考えてしまいました。

2014/05/13

ヒダン

マルクスの業績を唯物論・経済学・未来社会の展望の3分野に分類してマルクス自身(エンゲルスも含む)の主張を使って紹介する。分かりやすくて面白い。資本主義経済では資本が剰余価値への渇望に突き動かされて必然の結果として労働を搾取する。これに対抗して社会による強制で資本の横暴に歯止めをかけるべきだ。社会主義の影響で資本主義国でも労働者の権利が守られるようになってきたようだ。マルクスは来るべき社会主義の方向性を理論的に解明したが、民主主義から議会の多数による革命を推奨したりその道筋は状況毎に変わると考えていた。

2015/11/10

ひかりパパ

新書判で200ページあまりだが中身が詰まった一冊。マルクスの解き明かした資本主義の搾取の仕組み、恐慌論、未来社会論など広い範囲で分かりやすく解説されていて入門書として最適だと思う。「大量生産、大量消費、大量廃棄」の資本主義的生産様式と利潤第一主義が地球温暖化を招き、大恐慌を引き起こす。「資本主義体制が人間社会の永続的な形態ではけっしてない」いうマルクスの言葉が説得力を持つ。

2015/01/18

Takao

2009年5月15日(2009年7月1日、初版第5刷)。8年前に購入し、何回も読もうとして始めの方で挫折していた。それが嘘のように、今回は一気に読み進むことができた。本書は、マルクスの思想を「唯物論の思想家」「資本主義の病理学者」「未来社会の開拓者」の3つの角度から解説している。わかりやすい説明で、マルクスの全体像をつかむことができた。あとがきでも述べられているが、マルクス自身が常に自説を発展させてきていたということが一番印象に残った。あと少しのところで中断している『資本論』第1巻、読み続けてみようかな。

2017/03/11

感想・レビューをもっと見る