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新書884新版 死を想う (平凡社新書)

新書884新版 死を想う (平凡社新書)

新書884新版 死を想う (平凡社新書)

作家
石牟礼 道子
伊藤比呂美
出版社
平凡社
発売日
2018-07-13
ISBN
9784582858846
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あらすじ

水俣病をはじめ多くの死を見つめてきた作家は、どのように死をとらえどう生きるのか、日本を代表する詩人が率直に問いかけた魂の対話、増補版。石牟礼文学の入門書としても。

新書884新版 死を想う (平凡社新書) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

お名前は知っていた。『苦界浄土』読みたいと思いつつ未だ・・追悼 石牟礼道子さん。やっぱり凄い。人としてというか、『自分』の芯があるのだなぁ。ぶれない。死はちょっと葦の葉に腰掛けて・・だそうだ。おトイレに行けなくなった時が境界線とか・・解説のかわりの献詩がまた凄い。そしてあとがきの最後に伊藤さんの増補があって、ちょっとぐっときた『生きてる人と死んだ人の間を生きてたような人だった』にずんとする。この国を『死相を浮かべた国』と表した石牟礼さん、今生をお疲れ様でした。ー合掌ー

2018/09/14

きいち

何度も読み返す。◇今日は義父の法要。きみょーむりょーじゅにょらいー、石牟礼さんが子どものころから唱えていたという「正信偈」を歌う。お参りいただいた筑後の伯母と話ししたおかげで、石牟礼さんがお母さまの語り口を真似てるときの言葉がそのまんま頭のなかで再生されるようになる。「そぎゃんしたことは、いっさい、この人が知っとったですばってん」…。◇父も母も「最期まで生ききっていた」まだまだこの世に用があって。何度も引かれる「梁塵秘抄」の世界観と重る。◇ものを書くことは、人さまの分も束の間ちょっとお借りして生きること。

2018/09/08

chanvesa

石牟礼さんのお母さんが学校に行かなかったことが心残りで、そのため読み書きができず、「行っておれば、書いて加勢する」(103頁)と言っていたというところは、読んでいて涙が出そうになった。強い親子関係、どんなにお母さんはつらかっただろう、石牟礼さんがお母さんの思い出を聞かれて真っ先にこの言葉をあげたこと。直接関係ないけれど、私の祖母が高等小学校を出たが当時では珍しかったと自慢していたこと。いろんなことが頭に浮かんできた。随所に石牟礼さんの語り口が沸き上がり、「花の億土へ」で観た様子や声のトーンが蘇る。

2018/08/01

みよちゃん

石牟礼さんの人となりや念仏など、熊本弁などや死や老いなど、具体的な死んだ人にどう接したかなど、対談がテーマが死についてなのに、明るく向き合う二人に、驚いた。昨年亡くなった両親も熊本で同年代の感じ方をしていたのだろう?と思って読んだ。もう助からないと知った夫には何も聞けなかった!死について。助けたり、慰めたりしなかった!子どもたちが死にゆく父を受け入れられずに、怒っている姿に、自分は冷静だった。諦めだったのだろうか?その当時はまだ両親がいたから。今孤児の気分。

2019/03/14

kri

この世に生まれてきてしまったなぁ…という戸惑いがあったと渡辺京二だかが石牟礼道子を表現していたが、それを感じさせるような伊藤比呂美との対談。親の看取りも間近な年齢の伊藤比呂美が死に近しい石牟礼道子に死、後生などについての考えを問う。平安時代の書「梁塵秘抄」がたびたび言及される。古書に全く素養のない私だが、死が身近にある時代に生きた人々、人生のスタイルを選ぶ自由もなく、貧しく苦しいことの多い暮らしの中で平等にやってくる後生(=後の世)を救いとして待つ人々を石牟礼道子は現代にも重ね大きな目で捉えていた。

2018/08/10

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