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男の教養

男の教養

男の教養

作家
福田和也
石丸元章
出版社
ベストセラーズ
発売日
2010-10-26
ISBN
9784584132739
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男の教養 / 感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

雑誌で毎月連載された福田和也と石丸元章の対談を纏めた本。構成が週刊文春で毎週政治家を馬鹿呼ばわりする連載をしている適菜収である。この対談がユニークなのは、トンカツ大好きな二人が毎回揚げ物の名店でフライをつまみに飲酒しながら行うという点。私も肉や油は体に良いと思う人間なので羨ましく読んだ。福田和也の本は数冊読んだ事があるが、石丸元章の本は初めて。私が十代の頃、『夕やけニャンニャン』の後番組『パラダイスGO!GO!』で噂のコーナーに出ていた人だ(総合司会が田代まさしだった。今思えば皮肉だ)。(続く)

2015/05/26

キク

江藤淳の弟子で村上春樹を高く評価している評論家の福田和也と、覚醒剤中毒の体験談で注目されたライターの石丸元章が、都内のトンカツの名店57店で、57回対談している。オイルドランカーの2人が、トンカツをツマミに、様々な飲み話を繰り広げてるけど、さすがに蘊蓄が深い。小林秀雄のような張り詰めた緊張感の高い批評もいいけど、教養のあるおっさんの酒場話しは、それはそれで面白かったです。

2020/12/26

onasu

対談集は久しぶりで、厚めでしたが、読みやすいものでした。雑誌に掲載された時事放談をまとめたもので、サブタイトルに「トンカツ放談」とある通り、毎回の対談場所は、トンカツ屋さんがメイン。両先生の食いっぷり、呑みっぷりは圧巻です。冒頭は2005年で、出だしは懐古色でしたが、折々を思い出しながら楽しめました。それにしても、福田教授の博識ぶりには、いつも驚かされます。

2011/01/07

いのふみ

時事ネタは古びるが、時おり主に福田によってさらっと投げかけられる、つまらない大人にならないための金言(そこがいわゆる「男の教養」)にグッとくる。私には時事ネタより、食談義より、とんかつネタより、そこが魅力的だった。福田と石丸は出自もものの考え方もおそらくがぜんぜん違うと思うのだが、何か相当深いところで繫がっているような気がする。

2016/10/02

くろまによん

男に生まれたからには、この二人くらいエキセントリックに生きていきたい。「シラフで品よく猥談ができるのは大人の条件」との言葉が胸に刺さった。

2014/02/26

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