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義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(2))

義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(2))

義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(2))

作家
橋本治
岡田嘉夫
出版社
ポプラ社
発売日
2005-10-01
ISBN
9784591088104
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義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(2)) / 感想・レビュー

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ナイスネイチャ

図書館本。しかもこども図書館で。装丁に惹かれて借りました。こども向けに文章が読みやすく現代の言葉に直しているので、私でも理解できました。一枚一枚絵画を見ているようでじっくり楽しめました。

2014/08/25

NAO

4月の文楽の定番演目。演じられるのは三段目の鮨屋の段と四段目が多いが、その前には「壇ノ浦の戦い」以降の長い話がある。本当はすでに亡くなっている平維盛や安徳天皇をまだ生存している者として哀感こめて描いているのは、弱き者、滅びた者への贔屓目だろうか。関西人が悪ガキを「ごんたくれ」というのは、鮨屋の権太がその由来。この吉野の鮨屋も、今では高級料理店になっている。

2017/05/18

さつき

学校の授業で一部の場をビデオ鑑賞したことがありましたが、全体を通して読むと、けっこう印象が違いました。戦闘シーンでは流麗な絵に合わせるように、文章も斜めになったり、湾曲したりするので躍動感がありました。気持ちが盛り上がりますね。どのページにもツバメが描かれているのは、どういう意味があるのでしょう?俊敏な義経のイメージかしら?

2017/10/27

万葉語り

題名だけはよく聞く歌舞伎の演目だが、こんな風に複雑な話で死んだはずの人も生きていて、誰が悪役なのかも明らかではない筋書きだったとは。なんでキツネが出てくるかもわかったが、歌舞伎というのはエンターテイメントなのだなあと、それ以外の感想はないかなあと思った。【江戸時代を知る。2月歌舞伎】参加中。2018-36

2018/02/13

たーぼー

合戦で死んだはずのあの方々が生きていたり、平衡世界的展開で『いがみの権太』なるヤクザ者の挿話があったり等ある意味、荒唐無稽ともいえる義太夫浄瑠璃の創作を絢爛たる絵とともに堪能した。所謂よく知られる義経伝説をさらに肉付け飛躍させた物語であるが、わかり易い勧善懲悪や判官贔屓の爽快感を得るというより読む側(見る側)が五感を動員し、登場する人々の行動、心理、佇まいをどう捉えるかに重きを置かれているように感じる。そしてここでは義経を滅ぼさんとする鎌倉の頼朝は絶対悪ではない。兄弟を争うように仕掛けた輩がいるのだ。

2015/10/21

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