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コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)

コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)

コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)

作家
村山早紀
こより
出版社
ポプラ社
発売日
2010-01-18
ISBN
9784591114162
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累計40万部突破の大人気シリーズ『コンビニたそがれ堂 猫たちの星座』最新刊は“猫特集”! 猫との別れ、そして出会い―― 村山早紀インタビュー(後編)

 やさしい狐の神様と化け猫の看板娘が働く、「たそがれ堂」は、本当にほしいものがある人だけが辿りつける、この世で売っているすべてのもの、そしてこの世には売っていないはずのものまで何でも揃っている不思議なお店。そこでは大切な探しものが必ず見つかる――。 「コンビニたそがれ堂」シリーズは村山早紀さんが10年以上書き続けている、息の長いシリーズ。「一番、自然に、普通に書ける話ですね」と語るところには、ある秘密も――。

 最新刊『コンビニたそがれ堂 猫たちの星座』では各話に猫が登場。長きにわたって、猫ともに暮らしている村山さんは、その愛しき存在をどのように物語へと昇華させていくのか。“猫と物語の関係”についてもお話を伺った。

【前編】はこちら

■どこかファンタジックで時間軸の違う、猫という存在から受け取る感覚

――周太郎さんはノラさん、ユリエさんはおはぎさん。主人公たちはともに猫と暮らしています。ユリエさんの言葉に、拾ったときは子猫だったのに、あっという間に大きくなって、先に年をとってしまう、と。“猫と人との時間”についての想いが印象的でした。

 猫って、どんどん…

2019/3/3

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累計40万部突破の大人気シリーズ『コンビニたそがれ堂 猫たちの星座』最新刊は“猫特集”! 猫との別れ、そして出会い―― 村山早紀インタビュー(前編)

「風早駅前商店街の 駅前商店街のはずれに 夕暮れどきに行くと 古い路地の 赤い鳥居が並んでいるあたりで 不思議なコンビニを見つけることがあるといいます」

 この一文から温かく、ほんのり切ない物語の扉はいつも開く。やさしい狐の神様と化け猫の看板娘が働く、「たそがれ堂」は、本当にほしいものがある人だけが辿りつける、この世で売っているすべてのもの、そしてこの世には売っていないはずのものまで何でも揃っている不思議なお店。そこでは大切な探しものが必ず見つかる――。

 シリーズ累計40万部突破の大人気シリーズ最新刊『コンビニたそがれ堂 猫たちの星座』(ポプラ社)は刊行するなり今、読者の間に感動の輪を広げ続けている。第8弾である本作は、各話に猫が登場する“猫特集”。大の猫好きで知られる著者・村山早紀さんの真骨頂とも言える連作集となった。けれど、その誕生のきっかけには、20年近く共に暮らした猫との別れがあったという。

「なかなか大変な日々でした」と、穏やかに語る村山さんが、その日々のなかで繰り返していたのは、あとがきにも記されている“猫という形のうつわに入った、ひ…

2019/3/2

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コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

町のどこかに、あってほしい店。入るとほっとできる雰囲気が感じられるような。めったに涙ぐむことなんかないんだけど、あんずの話は思わずグッとくるものがあった。人間になりたかった猫の最後の願い。命がなくなっても決してすべてがなくなってしまうようなことはないんだ、という言葉には勇気づけられる。ぜひ続きを読みたいと思います。

2013/11/20

優愛

"さよなら"はきっと言葉だけじゃ不安と悲しみを与えてしまうだけの寂しさを隠し持った言葉。たとえ絵空事だって笑われてもいい。その先の未来をそっと言葉の背景に乗せて伝えられたらそれだけできっと忘れられない別れを、素敵な思い出を導いてくれる正反対に優しい言葉になれる。一番印象的だった子猫のあんずだってきっと分かっていたんだろうな。どこかから来てどこかで幕を閉じる命と大切な誰かの命は隣り合わせだって思えば孤独を感じることはないはず。真っ暗な世界で無数に瞬く星のように儚い物語に心がじんわり温かい。回復剤、納得です。

2015/01/17

kishikan

かねてより読んでみたいな、と思っていた本。元本の児童書を文庫化にあたり大人の読み物として再編したとのこと。村山さんの文庫版後書きに、「お気に召していただけたでしょうか?」とありますが、どうしてどうして、感動いたしました、もうコンビニたそがれ堂の大のファンになってしまいました。中でも「桜の声」は、時を超えた人と人をつなぐラジオから流れる声が本当に聞こえてくるようです。「あんず」では猫の思いにグッときてしまいました。本編を通した村山さんの「別れ」の記述は、切ないけれど、優しくて、爽やかな余韻を残してくれます。

2011/08/16

のんちゃん

子供達がまだ小学生だった十数年前、小学校で読み聞かせボランティアをやっていた。その頃この本に出会っていたら、ぜひ題材として採用したい本だった。作者後書きにもあるように、人は悠久のこの世界で「借り暮らし」の存在だ。だから、今を大切に誠実に生きようと思う。なんだか、世界全ての存在が優しく感じられるお話だった。

2016/11/20

菅原孝標女@ナイスありがとうございます

―風早の街の 駅前商店街のはずれに 夕暮れどきに行くと 古い路地の 赤い鳥居が並んでいるあたりで 不思議なコンビニを 見つけることがある といいます― 4作目の『あんず』が好き。村山先生の、あらゆる擬人法が尊すぎて涙が出る。こうして人間ではないものの気持ちを想像して描かれた作品は心の底からあたたかいと思う。

2018/05/10

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