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夏の階段 (ポプラ文庫ピュアフル な 1-1)

夏の階段 (ポプラ文庫ピュアフル な 1-1)

夏の階段 (ポプラ文庫ピュアフル な 1-1)

作家
梨屋アリエ
出版社
ポプラ社
発売日
2015-01-02
ISBN
9784591114346
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夏の階段 (ポプラ文庫ピュアフル な 1-1) / 感想・レビュー

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りゅう☆

喧嘩ばかりする両親が安心して離婚できるよう勉強する玉木は大人しめのDK。でも一人暮らしのおばあさん宅でお手伝いしたりいいヤツ。そして喧嘩ばかりしてた両親だったのにまさかの!高校に入学してなかなか友達ができない緑川の心境がリアル。そんな緑川を好きな福田の告白が空回りしてイタイ。その福田の親友河野はモテ男だけどヒーロー願望がピュアで。そんな彼らと関わる珠生は明るく人懐っこい性格。だけど彼女が抱えてる悩みは深かった。玉木を襲った不幸には驚いたし、みんなそれなりの悩みを抱えてるけど、若さが溢れててこそばゆいです。

2022/05/19

ましゃ

好きだからこそ、線を引く。嫌われないよう、線を引く。地方都市の進学校が舞台の高校生5人による、痛切で爽快な青春連作短編集。各章脇役だった人物が主人公に変わる事で人の見方も変わってくる。人は誰だって人からどう見られてるかを意識する。自分が親切にした事でも人によっては嫌悪したり、嫉妬してくる人はいる…だからといって、自分を変えようとする必要はない。変わる事って結構難しい。変わろうとするのではなく、少し意識を変えてみる事が大事…本書からそう教えられたような気がしました。「変えることではなく、気をつけることです」

2018/05/05

Koto

夏っぽいものを読みたいと手にとった一冊。主人公は青春真っ盛りな高校生5人。大人と子どもの狭間を行き来する微妙な時期って分かるけど、それでも一癖も二癖もあるような子ばかりで戸惑いを覚えるばかり。高校生ってこんなもん?ただ好きだから、嫌われたくないからと一線を引いてしまうのは私自身あの頃が一番意識していたことだったと鈍い痛みと共に思い出した。よく思われたい、その為の自分を演じる。それは大人となってもあることだけど、今思えば多感なあの頃はその切実さが違ったような気がする。それほど大切にしたかったんだんだな、私。

2015/08/13

スケキヨ

ちょっと変わった視点を持つ5人の高校生達の物語。まあ、普通かなと思って読んでいましたが、最後の「雨の屋上」でやられた!と唸りました。人間関係が上手くいかなくて、人と接する時用の自分を築いて、いつもこれでいいのかな?と気にして。大切な友だちにもっと自分のことを知って欲しいけど、大切だから踏み込めなくて。そんな気持ちが丁寧に紡がれていて、最後のセリフで良かったなあと十足の気分を味わうことができました。

2014/03/27

ソラ

一話ごとに視点が入れ替わり、主となる登場人物が変わることからそれぞれの視点からの物事が見えてきて、その点では面白かった。遠藤さんのようなこのような内面を持っていることは同級生でもそんな子がいたので得てしてそういうことあるわなぁと納得。

2023/06/24

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