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コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状 (ポプラ文庫ピュアフル)

コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状 (ポプラ文庫ピュアフル)

コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状 (ポプラ文庫ピュアフル)

作家
村山早紀
こより
出版社
ポプラ社
発売日
2010-01-18
ISBN
9784591114360
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コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状 (ポプラ文庫ピュアフル) / 感想・レビュー

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優愛

「さぁ何をお探しですか?」大事な探し物がある方はここ、コンビニたそがれ堂へご来店下さい。雪うさぎや大小異なるゆきだるま、今は亡き親友、行方不明の思い人。逢いたい、それだけを願って辿り着いた場所はあまりに平凡で、あまりに温かく、そこに在るだけで魔法の様に煌めいていて。もしも今夜奇跡の招待状がひらり、私の手元に届いたなら私は誰のために"逢いたい"を使うのだろう。好きな人、友達、家族、それともこれから出会う人。今宵、また誰かが温もり溢れる願いを携えてコンビニたそがれ堂へ行き着く事を私は想像してやまないのです。

2015/01/05

へくとぱすかる

哀しい話に変わりましたね。雪うさぎや秋姫のことを思うと、どうしようもない現実に打ちのめされそうで。でも主人公の方は、それぞれ、それなりの進歩や脱皮をして未来に少しでも進んでいく。それが救いです。「魔法の振り子」は一番切ない話。思わず泣きそうになりました。たそがれ堂のお兄さんは、きっとそんな登場人物たちを、レジから見守っているのでしょう。

2013/11/23

kishikan

前作は、児童書だったものを大人向けにした、っていうことでしたが、本作は文庫書き下ろしということなので、大人向けに書いたものかな?今回は、4つの短編・中篇、いずれも女性(女の子から、30歳ちょっと過ぎ)が主人公。全編「優しさや思いやり」に満ちた物語で、そこに別れ、死というものが織り込まれ、心に沁みる話になっています。コンビニたそがれ堂は、話の中程に隠し味のように登場するだけですが、だからこそ情景を浮き上がらせてくれます。「雪うさぎの旅」「魔法の振り子」には、このおじさんも「うるっ」ときてしまいました。

2011/09/04

SJW

悲しみや不安を抱えている4人の少女が登場して、コンビニたそがれ堂で心の隙間を埋めるという4つの短編集。今回は魔法が多く使われていて、ファンタジー色が強いストーリー。1つ目の雪うさぎの旅では、小学生のさゆきが作り、仲良くなった雪うさぎが、さゆきに会うために旅に出る。どの話も悲しいけれど心暖まり、懐かしく感じる。

2019/01/05

さてさて

再び立ち上がり、前を向いて進んでいく生き様が描かれる物語。『たそがれ堂』は、誰もが容易に行き着ける場所ではありません。一方で『大事な探しものがある人』『ほんとうにほしいものがある人』の前にはその姿を現してくれます。生きることに悩み、苦しみ、前に進むことの出来なくなった人の背中を、そっと優しく押してくれる存在でもありました。『あたしは、幸せに生きる。元気に、強く生きる。きっと人生の旅を楽しんでみせる』と再び前を向く主人公たち。彼らの笑顔を見る結末に、笑顔のある人生って素晴らしい!改めて感じた作品でした。

2020/10/04

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