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([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫 お 9-1)

([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫 お 9-1)

([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫 お 9-1)

作家
大野更紗
出版社
ポプラ社
発売日
2012-06-20
ISBN
9784591130216
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([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫 お 9-1) / 感想・レビュー

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ゆいまある

ビルマ難民を支援していた上智大大学院生が難病に。高熱が続き髪は抜け、潰瘍だらけになりながら1年間病院をたらい回し。ようやく辿り着いた大学病院で9か月入院し、麻酔無しで筋肉を切り取る等の検査を受け診断がつき、身体障害者としてサバイブしていく胸に迫るノンフィクション。ある日突然支援者から支援される側に転じた自分を研究者として冷静にユーモラスに記録している。ここまでは泣ける読み物だが、後半、友人に見捨てられた後、医者に頼りすぎ。治療は成功してもケースワークで失敗したケースと言える。この本は凄い。おすすめ。

2020/02/16

ゴンゾウ@新潮部

難病に罹患してしまった著者の闘病記。突然激痛が著者を襲う。歩くこともできない。毎日続く辛い検査と治療。そんな毎日を暗くならずにユーモアを交えて綴られている。本当に強い人なんだと感じた。毎日をのうのうと暮らしている自分が恥ずかしい。

2019/02/13

えちぜんや よーた

大野更紗さんは、今の日本において、自分の「住所」がなきに等しい状態です。2つの意味で「困って」います。・「筋膜炎脂肪織炎症候群」・「身体障害程度等級 二級」1つ目は大野さんの病気が、自己免疫系の特殊な疾患であること。検査体制も、治療法も確立されていません。専門医も日本に指折り数える程度しかいません。2つ目は、現在の社会保障制度のセーフティネットに、ひっかかりにくいこと。障害者福祉施策が、太平洋戦争中の傷痍軍人の救済を目的としているため、大野さんの症状や闘病生活を支えるのに、必ずしも適していないこと。

2013/04/23

bunmei

著者の大野更紗さんは、上智大学大学院に進学した時に、自己免疫疾患の難病にかかりました。本書では、その発病から治療までの闘病生活の様子について著しています。本当なら、逃げ出したいほどの痛みや苦しみの闘病生活のはずなのですが、苦しさの微塵も感じさせないように、ユーモアと笑いを交えて紹介しています。その表現があまりに明るいので、本当に難病で苦しんでいる人が書いた文章なのかと疑うほどですが、そのポジティブな精神力に、頭が下がる思いです。健康な私達が、大野さんから沢山の勇気を貰える一冊です。

2018/07/02

紫 綺

単行本にて読了。難病の恐怖を、こんなにコミカルに書けるなんて更紗さん、スゴい‼

2018/03/18

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