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([お]7-7)てのひらの父 (ポプラ文庫 お 7-7)

([お]7-7)てのひらの父 (ポプラ文庫 お 7-7)

([お]7-7)てのひらの父 (ポプラ文庫 お 7-7)

作家
大沼紀子
出版社
ポプラ社
発売日
2014-04-04
ISBN
9784591139721
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([お]7-7)てのひらの父 (ポプラ文庫 お 7-7) / 感想・レビュー

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Willie the Wildcat

柊子、涼子、そしてでこ。三者三様の父親との今昔。姉、兄、そして婚約者を通した”マイルストーン”越えのような1つ1つの喜怒哀楽。加えて下宿屋という”家族”が、最後の後押しとなる感。何といってもトモミの存在感が印象的。昔気質のオヤジ。スジを通す姿と、行き過ぎた時の少し凹む姿に人間味。梅シロップに込めた想いが可愛い。(笑)無論、これも”家族”の想い。「すれ違い作用」・・・か、名言かもしれない。近すぎると家族の有り難味に気づきにくい時もある。春夏秋冬、季節の流れが成長の証。

2016/09/06

ぶんこ

既読でしたが感想が行方不明なので確かでは無いですが、前に読んだときはトモミさんの娘さんが訪ねてきていたような?続編を読んだのでしょうか? 柊子さんと涼子さんが歳の割に幼い感じがするのは、トモミさんに心を許して甘えられるからでしょうか。本当の家族ではないからこその、距離を保ったゆるやかさ、思いやりが流れていて、しかも2食付きとあっては、私も住みたくなりました。3人3様の父親がいて、母親がいて、考え出すと暗くなりそうですが、皆なんとか乗り切って健気でした。 トモミさん にとっても素敵な時間だったようですね。

2015/09/22

chikara

初作家さんの大沼紀子さん。読み易くて、感情移入し易くて、素敵な物語でした。トモミさんのような父って格好いい。格好いい父、物分かりのいい父、信じてあげる父になりたいものです。

2017/02/20

ユメ

「タマヨハウス」に下宿する柊子、でこちゃん、涼子ちゃん。そして臨時の管理人としてやってきたトモミさん。大沼さんの作品の登場人物は、みんなキャラが立っていて、何かしらの問題を抱えていて、そしてとても愛おしい。それぞれ道に迷っている三人の気持ちが手に取るようにわかるだけに、トモミさんが彼女たちにかける言葉が、まるで自分に向けられたもののように泣きたいぐらい心に沁みる。最後にわかるトモミさん自身の変化には、感情が静かに震えた。「未来が見たい」それは本当に素敵な希望だと思う。またひとつ、大好きな作品が増えた。

2017/04/04

はつばあば

三人の下宿人に男性の管理人さん。それぞれの家庭の事情があるなかで、管理人のトモミさんの擬似父親に心が温まる。皆で食事を一緒にとる時間と共に、自分一人で生きているんだというツッパリや淋しさから解放される。擬似父親だからこそワンクッション置いての感情や会話が成り立つ。悲しい哉、父親って失ってから有難みが増す存在。家族もそう・・・。その繰り返しで人生終わっていくのなら、本を読むことで豊かに後悔のないよう、一日を一年をそして先の続く限り過ごしていきたい。

2014/11/26

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