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([た]6-2)月の虹 (ポプラ文庫 日本文学)

([た]6-2)月の虹 (ポプラ文庫 日本文学)

([た]6-2)月の虹 (ポプラ文庫 日本文学)

作家
田村優之
出版社
ポプラ社
発売日
2014-06-05
ISBN
9784591140338
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([た]6-2)月の虹 (ポプラ文庫 日本文学) / 感想・レビュー

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いたろう

著者は現役の日経新聞記者。その意味では、まさに新聞記者が書きそうな恋愛小説かも。東京からの転勤先の京都の街で、美形の大学生の恋人ができるというのは男の夢の世界そのものだし、嵐山、鴨川、祇園祭、哲学の道という典型的な京都のロケーションはいかにもという感じ。そして、やがて明らかになる恋人が抱える悩み、父親が韓国人ということによる差別の問題、精神的に不安定な母親の問題、彼女自身の病気の問題、それぞれはシリアスな問題なのに全体として何だか薄い印象。著者の作品は、「青い約束」が評判のようなので、そちらを楽しみに。

2014/07/16

ありちゃん@道東民

裏書きの印象とは随分と違う内容だったが、深く考えさせられる内容でした。そして、切ないラブストーリーでした。静音は、在日。父が韓国人、母は日本人。父は、在日の愛人を作りそのまま、亡くなる。正確には、静音はハーフになるのだが、やはり在日ゆえのエピソードがある。在日韓国人の集まりで、様々な苦悩が語られる。やはり、日本の中で、在日韓国人というのはまだまだ生きづらいのだろうと思う。瀬尾が静音の韓国名も「綺麗だよ。」と呟くシーンは素敵でした。人を愛するのに国籍は関係なく、また「〜だから!」と決めつけもダメですよね。

2017/06/06

mmts(マミタス)

話題性になるようなテーマを凝縮したせいか、ちゃんとしたテーマは伝わりませんでした。お偉いさんのスキャンダルに奔走される新聞記者、韓国人と日本人のハーフ故に人生を奔走される大学生ですが、それ以外に読者を引き寄せたい要素を詰め込んだ内容でしたが、ほとんどは曖昧なままだったしガッカリしました。テーマを一つに絞り込んだ方が良いのではないでしょうか。新聞記者には感情移入は出来ませんでした。二股相手だった人妻と再び一夜を過ごしたり、そのまま恋人とは強引に肉体関係を築きますし。別れた後、女々しくなるし。

2015/03/27

Yunemo

何だか全体的に、ビジネス感と恋愛感を無理やりくっつけているようで、気持ちの中まで沁み渡ってこない。というのが本音のところですかね。やはりその後に執筆された「青い約束」の完成度の高さを改めて感じます。いろいろな外的要素があり過ぎて、何が最後に至る要因だったんでしょう。反面、心の壊れを、そう見せずに頑張る女性を表現する手法には身につまされる、同じ感覚を共有できるのも事実。「青い約束」と同様、ラストになって真の心情を露わにし、それが感動の一因になっていることも事実。そういう意味では良い作品かな、と感じて読了。

2014/07/06

悠遠

綺麗なように見せてるけど「君が忘れられない!君の名前はどっちも綺麗だ!」っていいつつ「好きな別の女性とえっちしました。その女性は既婚者です。これが最後になるしもう会えないから…。その日の彼女とのデートはキャンセルしました」「彼女の母親に理解してもらうために無理を言って食事することになりました。でも当日、なかなか終わらない仕事が入って…1時間以上待ってもらったら彼女の母親が怒って帰ってしまいました…何度も日程をずらそうか悩んだんです…でもなかなか仕事が終わらなくて…」優柔不断すぎるというか、グズすぎる…。

2018/06/10

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