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まちの本屋

まちの本屋

まちの本屋

作家
田口幹人
出版社
ポプラ社
発売日
2015-11-13
ISBN
9784591147399
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まちの本屋 / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

これは素晴らしい本で、非常にお勧め。一冊一冊の本を心を込めて売っていく苦しみと喜びがまっすぐに伝わってくる。利益を上げるという仕事の基本も忘れずに、本屋に出来ること、本屋しかできないことを追求していく姿勢は素晴らしい。どんな仕事でも他人とのコミュニケーションが大切だと思うが、著者も本屋の仕事でお客様との信頼関係を大切にしていることが分かって、嬉しかった。本を読むことで自分を取り戻せたと年配の女性がレジで涙を流すというエピソードは素晴らしい。著者の田口さんのような人がこの国の活字文化を支えているのだ。

2016/05/17

しのぶ

売ると決めた本は徹底的に売ることでも有名な書店員さんから見た本や書店のお話。イベントの取り組みも結局的に行っていて見込まれた書籍がベストセラーに押し上げられる過程は見ていて凄いと思う。その反面その他の見込まれなかった本の不遇さも感じられる。狙った本をピンポイントで買う通販だけではなく是非まちの本屋まで出向いてベストセラーだけではないいろんな本にも出合う機会を持ちたいと思った。本当に書店って数が減って来たな。

2018/08/14

マエダ

もう冒頭のところから涙ものであった。大型書店やネット書店、電子書籍などでまちの本屋が苦しい立ち位置に立たされることは誰にでも分かることだが、そんな状況の中このような挑戦的で活気に満ちた本屋があるとは知らなかった。さわや書店フェザン店の店長の本を売る事に対する熱い思い。全国の書店員に送られている切実なメッセージは店員以外の読者の心も打つ。”本には旬があるそのタイミングでいかにお客様に提案できるかが書店員には問われる”とその旬を見極めるのはすごい感性である。

2016/02/29

itoko♪

著書は岩手県盛岡市にあるさわや書店フェザン店の店長さん。お客様との関係を、農業に例えて『耕す』と表現し、お客様とのコミュニケーションをとることで信頼関係が深まり、それがやがて売り上げにも繋がる、という理論が分かりやすい。ただポン!と本を置いてあるだけでは売れない、その通り!手に取ってもらえる工夫をする、本の知識を増やすこと…私も何が出来るか、私なりに頑張ろう!小さな本屋だからこそ出来ることはあるし、小さな本屋にしか出来ないことはあるんですよね。またもや仕事のモチベーションの上がる本でした。

2016/01/02

ぶんこ

まちの本屋さんの存続は、そこで働く書店員の意識の持ち方と、経営者の度量、理想に走りすぎず、利益をあげる商いである事。そして最も大切なのが地域の人との共存だと知らされました。本好きならば読んでいてワクワクし、自分も書店で働きたいと思うはず。確かに重労働で低賃金ですが、自分にとって「時間も忘れるほどのめり込んで夢中になれる」というのは天職。やり甲斐や達成感の前では愚痴も少しは引っ込むのでは?本屋買いをしているお気に入りの読メさんが何度も頭に浮かびました。行きつけの書店があって、お気に入りの書店員が居るかな。

2016/05/26

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