読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

(099)お化けの愛し方: なぜ人は怪談が好きなのか (ポプラ新書)

(099)お化けの愛し方: なぜ人は怪談が好きなのか (ポプラ新書)

(099)お化けの愛し方: なぜ人は怪談が好きなのか (ポプラ新書)

作家
荒俣宏
出版社
ポプラ社
発売日
2017-07-11
ISBN
9784591150948
amazonで購入する

「(099)お化けの愛し方: なぜ人は怪談が好きなのか (ポプラ新書)」のおすすめレビュー

“知の巨人”荒俣宏の「お化け学」最終講義! 『お化けの愛し方 なぜ人は怪談が好きなのか』

『お化けの愛し方 なぜ人は怪談が好きなのか』(荒俣宏/ポプラ社)

 お化けは怖い。

 このフレーズを目にして、即座に反論を唱える人は多くないだろう。私たちは幼い頃からごく自然に、お化けイコール怖いもの、という価値観を受け入れてきた。しかしその一方で、お化けの世界に興味を持ったり、憧れたりするという(アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の主題歌を思いだそう)心の動きがあることもまた否定できない。私たちはお化けを恐れながら、心のどこかで愛しているのだ。

 荒俣宏さんの新刊『お化けの愛し方 なぜ人は怪談が好きなのか』(荒俣宏/ポプラ社)は、私たちのそんなお化けに対するアンビバレンツな思いに着目した一冊。

お化けは怖いのイメージが覆される!

 お化けは怖いというイメージはいつ生まれたのか? お化けを愛する文化はどのように発生したのか? 本書は中国と日本の怪談の歴史を辿りながら、恐ろしいはずのお化けが愛されるようになった経緯を分かりやすく繙いてゆく。博覧強記で知られる荒俣さんの著書だけに、その探索は“知らないことを知る喜び”に満ち、お化けは苦手という人さえ引き込むような、熱気と…

2017/8/30

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

「(099)お化けの愛し方: なぜ人は怪談が好きなのか (ポプラ新書)」の関連記事

「日常の方がずっと怖いことがある」怪談の起源を探ると人間とお化けは恋もできる衝撃の価値観があった!【荒俣宏インタビュー】

女のお化けの代表「ろくろ首」と「姑獲鳥」

 テレビでもおなじみの作家・評論家の荒俣宏さんが、「お化けと付き合い方」を論じたユニークな新刊『お化けの愛し方 なぜ人は怪談が好きなのか』(荒俣宏/ポプラ社)を7月11日に刊行した。長年ホラーや妖怪、幻想文学の世界に携わってきた荒俣さんにとって、本書は「最後の『お化け学』出版物」だという。幼少期からお化けに関心を抱いてきた“知の巨人”が、70歳にしてたどり着いた最終結論とは? すべてのお化け好き&ホラーファンに捧げるスペシャルインタビュー!

――新刊『お化けの愛し方』の「まえがき」には、荒俣さんの生い立ちが詳しく書かれていますね。小学生の頃から「お化けはたのしい」と感じていたそうですが、お化けが怖いとは感じなかったのでしょうか?

荒俣: 幼稚園くらいまでは怖かったですけど、小学生くらいになると「会えるものなら会ってみたい」と思うようになっていました。うちは三代続けて東京暮らしですが、昔の東京ってローカルなお化け話がたくさんあったんです。本所七不思議の「おいてけ堀」だとかね。わたしはじいさん、ばあさんからそ…

2017/8/29

全文を読む

関連記事をもっと見る

(099)お化けの愛し方: なぜ人は怪談が好きなのか (ポプラ新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

HANA

主に中国と日本の怪談の変遷を論じた一冊であるが、裏のテーマは冥界と人間界の交歓。中国の知られざる志怪小説から仏教説話を経て、『剪灯新話』中の「牡丹燈記」がどのようにして日本に受容されていったかを記している。兎に角著者の怪談と幽冥界への愛が溢れていて、どこを読んでも魅了されんばかり。牡丹燈記から牡丹灯篭への受容と変遷は割と有名で今まで何度も読んで知ってはいたが、これと志怪小説、『雨月物語』中の「浅茅が宿」と立て続けに紹介されると、怪談には幽明を隔ててなお尽きない愛を描いたものが多数あるなと感じられた。

2017/10/31

スノーマン

『お化け』があらゆる角度から論じられてる貴重な本。女十悪説とか酷いな〜と思いつつ、いや案外女の本質ってこんなんかも?と思わせる‥(笑)濃厚な原液みたいなこの一冊、私には難しくて興味のあるところだけ拾い読みとなりました。そういえば私の小学生の頃には学校に一人は怪談話の上手い教師がいて、キャンプの肝試し前には本領発揮とばかりに皆をビビらせたものだった(笑)耳を塞ぎながらもやっぱり聞いてみたくなってしまうんだもんね〜。お化け話は魅力的。

2017/10/07

ばんだねいっぺい

怪異と純愛。折りがあれば、千葉県市川市の手児奈霊堂へもぜひ、足を運びたい。

2017/08/04

やんも

久々アリャマタ先生に、手首をがっしとつかまれて知の冒険へと引きずり込まれた気分。『怪談牡丹灯籠』の原点である志怪小説『剪燈夜話』が、なぜ書かれるに至ったかの解説を始め、人(主に男性)と幽霊(主に女性)の恋愛をテーマにした物語が、中国から日本にわたり、さらに文明開化を迎えて、いかにして大長編『怪談牡丹灯籠』へと変じたかを解説する1冊。つくづく、時代的に男目線な話だなぁ、などと思っていたが、ふがいない男たちが命を懸ける覚悟もできずに美女の幽霊に懸想して自滅する姿を見て、溜飲を下げた女性たちもいるのだろうか?

2017/07/18

あーびん

日本の怪談のルーツは中国にあるとし、西洋との違いをまじえながらお化けとの付き合い方を学ぶ。あいかわらずの荒俣氏の博識ぶりに脱帽。日本の怪談では下駄の音などのオノマトペが特徴的であり、小泉八雲も目が悪かった為それに気づき日本語の「カラ~ンコロ~ン」をアルファベット表記にしたというのが興味深かった。英語では虫の声もノイズというらしいけれど、たしかに耳で聞く怪談は効果音が重要。

2017/08/16

感想・レビューをもっと見る