KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

なぜ、世界は“右傾化"するのか? (ポプラ新書 い 4-4)

なぜ、世界は“右傾化"するのか? (ポプラ新書 い 4-4)

なぜ、世界は“右傾化"するのか? (ポプラ新書 い 4-4)

作家
池上彰
増田ユリヤ
出版社
ポプラ社
発売日
2017-06-08
ISBN
9784591153406
amazonで購入する Kindle版を購入する

ジャンル

「なぜ、世界は“右傾化"するのか? (ポプラ新書 い 4-4)」の関連記事

重要なニュースより視聴率がとれるネタを優先――日本のマスメディアの限界と可能性とは? 池上彰×増田ユリヤ対談【後編】

(左)池上彰さん(右)増田ユリヤさん

 

■「政治的中立公平」を規定した放送法がなくなれば日本も変わる!?

――海外では選挙シーズンになると政治家のテレビ討論も盛んに放送されますが、日本では政治番組自体が非常に少なく、テレビ討論も誰かが欠席すると見送りになります。日本における政治とメディアの関係についてはどう見ていますか。

池上 日本はアメリカと違って、「政治的中立公平」を規定した放送法がありますからね。テレビ討論も、去年の参議院選挙のときは自民党が欠席したので、番組自体が流れてしまった。メディアはやりたかったのに自民党が逃げたんですよ。

増田 どの国も、テレビ討論は有権者にとって大事な判断材料になりますから、日本のメディアも自由にやったらいいのにと思いますけどね。

池上 放送法があるために、政治情勢について言いたいことを自由に言える環境ではないんですね。しかも日本の民放のニュースは常に視聴率を気にします。1分刻みで視聴率を調べていて、どの話題をとり上げたときに数字が上がったか下がったか、翌日にはわかるんですよ。当然、担当ディレクターが誰かわ…

2017/7/24

全文を読む

右や左の概念はもう古い! 世界を変える新たな改革を求める人たち ――『なぜ、世界は“右傾化”するのか?』池上彰×増田ユリヤ【前編】

(左)池上彰さん(右)増田ユリヤさん

   「アメリカ・ファースト」を標榜するトランプ大統領の誕生、国民投票でEU離脱が決まったイギリス、フランス大統領選でエマニュエル・マクロン氏と接戦した極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン、極右といわれる保守政党が政権を取り戻したポーランド……。この世界の一連の動きは右傾化なのか?

 その実情を、現地取材をもとにまとめた『なぜ、世界は“右傾化”するのか?』(ポプラ社)を読むと問題の本質が見えてくる。報道の現場で活躍する著者の池上彰さんと増田ユリヤさんに、“右傾化”という名の一国主義と、メディアと政治の関係について話を伺った。

  ■極右といわれるトランプやルペンが目指しているのは日本だった

――本書を読むと、必ずしも世界が右傾化しているわけではなく、右翼についての認識も海外と日本では違うことがわかります。あえてダブルクォーテーションでくくった“右傾化”とはどういうことを意味するのでしょうか。

池上彰さん(以下、池上) 増田さんがフランスを取材したとき、極右だといわれている国民戦線のマリーヌ・ルペ…

2017/7/21

全文を読む

関連記事をもっと見る

なぜ、世界は“右傾化"するのか? (ポプラ新書 い 4-4) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Isamash

著者は池上彰と増田ユリヤで、2017年出版。池上彰の本が通りいっぺんで中身が無いのは周知であったが、「ワイドスクランブル」で増田ユリヤによるレポートはまあまあと思っていたので本書を読んだ。残念ながら、現地取材によるミクロなだけの記述で歴史や社会学的な考察的なものが無く、正直つまらなかった。取材場所は米国ではニューヨーク、南東部アトランタ郊外の町、英国ロンドン、フランスのパリ、ダンケルク郊外、北武港町カレー、ドイツのベルリン難民キャンプ、等。マクロン登場時、市民に根付いた政策への期待感があったことを知った。

2023/01/24

宇宙猫

★★★★ 池上さんの本は分かりやすい。メディアは見せたいように報道するから、現地の雰囲気とは異なるのが良く分かる。

2017/11/19

青色夜ふかし

トランプの誕生、EU離脱、極右ルペンの台頭。世界は右傾化の潮流。しかしそんなに単純ではない。▼『右傾化』の定義一国主義、移民難民の受入制限。▼世界の潮流は国民の生活改善。▼ポスト・トゥルース▼フェイクニュースの方がリアル。▼米・英・仏の3国を比較。??トランプの移民拒否大統領令は全て司法判断で頓挫。大統領令は悉く頓挫。??離脱の巨額の手切れ金7兆円、独自のエネルギー政策、国内の独立意識の高まり。で離脱できないかも。??中道・新党共和国前進!のマクロンの勝利。しかし獲得票は棄権票と僅差。

2017/12/09

かおりん

イギリスのEU離脱にトランプ大統領誕生。世界はどうなっていくのか。移民や難民問題は他人事だと思いがちだけど、無関心ではいけないなぁと思う。極右とは自分たちが所属する国家や民族が他の国家や民族より優越するという信条をもつ思想。右翼、左翼の言葉が生まれたのはフランス革命がきっかけ。伝統を守る保守派を右翼、改革を求める勢力を左翼と呼ぶようになった。

2017/08/30

ゆきこ

トランプ大統領誕生やイギリスのEU離脱などにみられる世界的な「右傾化」現象と、その主な原因と思われる移民・難民問題について解説する一冊。アメリカ・イギリス・フランスの現地ルポは興味深かったです。読んでいく中で、この世界的な動きを単に「右傾化」と表現するのはどうなのか?と疑問がわきました。メディアの報道を鵜呑みにせずに、しっかり本質を見なければならない、という視点には共感しましたが…。色々と考えさせられる内容でした。

2017/08/14

感想・レビューをもっと見る