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エンディングドレス

エンディングドレス

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作家
蛭田亜紗子
出版社
ポプラ社
発売日
2018-06-08
ISBN
9784591155103
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32歳の若さで夫に先立たれ、自分も死ぬ準備を…涙があふれる『エンディングドレス』

 約1年前、夫を病気で亡くした32歳の麻緒(あさお)。未来に希望を見いだせず、みずからも死ぬ準備をはじめた彼女の目に飛び込んできたのは“終末の洋裁教室”のチラシ。それは死に装束を縫うための教室だった――。エンディングノートならぬエンディングドレスを繕うことで、ふたたび生きる力を取り戻してく女性を描いた小説『エンディングドレス』(ポプラ社)。著者の蛭田亜紗子さんにお話をうかがった。

■誰でもやればやるほど上達していく、洋裁の魅力

――「終活」や「エンディングノート」という言葉は世間にもかなり浸透していると思うのですが、「エンディングドレス」という言葉は今回はじめて知りました。

蛭田亜紗子(以下、蛭田) 実際に使われている言葉で、専門店もあるんですよ。だけど死に装束なので当然ながら高齢の方を意識したデザインが中心で、30代の私にはぴんとこなくて。私も洋裁をはじめてから知ったんですけど。

――Twitterでもときどき、ご自身で作ったお洋服をアップされてますよね。

蛭田 実は、今日着ているブラウスとスカートも自分で作ったんです。

――え! 見えない!

蛭田 よく…

2018/6/30

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エンディングドレス / 感想・レビュー

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❁かな❁

【終末の洋裁教室】死に装束(エンディングドレス)を手づくりする教室。32歳で夫に先立たれた麻緒は自ら命を絶つ決意をし準備をしていく。R18出身の蛭田さんの作品を読むのは3作目。今作もとても良かった。いきなり死に装束をつくるのではなく課題があり色んな事を振り返りながら自分と向き合う。先生やおばあさん達との交流がいい。各エピソードも良く特に第五章で涙が溢れた。「言えばよかった。なんで言葉を出し惜しみしたんだろう」ばらばらになったパーツを縫い合わせるように立ち直っていく姿に感動。文章も好き。温かい再生の物語。

2018/09/07

風眠

【はたちのときにいちばん気に入っていた服はなんですか?】スカートがふわっとした紺色のシャツワンピース。小物でいろいろ工夫して着てたな。お金無かったし。【十五歳のころに憧れていた服を思い出してみましょう】白シャツとデニムパンツ。思春期太りで脚が太いのがコンプレックスだったので、シュッとした大人の女性がおしゃれに着崩してるのに憧れてた。【自分以外の誰かのための服を作ってみましょう】二人でごろごろ過ごす日のパジャマかな。これまで着た服を思い出し、これから着たい服に想いをはせて、今の私自身を重ねながら本を閉じた。

2018/10/03

はる

読友さんの御感想から。夫を亡くした女性が主人公。人生に絶望し一度は自殺を決意するが、偶然出逢った洋裁教室に通ううちに少しずつ癒されていく…。静かな文章の奥から主人公の哀しみが溢れ出してきて胸がしめつけられる。過剰な演出を排し、静謐で丁寧に紡ぐ世界。ひとの優しさが悲しみ苦しむ主人公の心を癒していく。ラストの主人公の凛とした姿が静かに胸を打つ。

2018/10/14

おしゃべりメガネ

北海道出身&在住の蛭田さん作品です。夫に先立たれてしまった32歳の「麻緒」は自分も夫のあとを追いかけるように死ぬ準備を進めていきます。そんな中でふと目についた裁縫教室に通い始めますが、そこはまさしく'死装束'を作るための場です。そこで出会ったミステリアスな先生をはじめとし、一緒に裁縫を習う三人の陽気なおばあちゃんと時間を過ごすうちに「麻緒」にも少しずつ'変化'が表れます。タイトルにあるように中盤まではまさしく'エンディング'に向けて、少しトーンが暗めですが、ラストは希望あり、涙ありのステキな作品でした。

2018/12/30

しいたけ

止まった刻。聴こえるのは過去の彼とのやりとりだけ。見えるのは逃れられない罪。先に進める一歩に未来が付いてこない息苦しさに、可愛らしい装丁を爪ではじいた。死に装束を縫う「終末の洋裁教室」。麻緒が引き寄せられ、そこで出会った人の、それぞれの過去と未来への向き合い方。色と柄に溢れた布を断ち、縫い合わせ、膨らまし、作り上げる。「はぐれていた自分をたぐり寄せることができた?」との先生の問い。迂闊に立ち上がれなどと声をかけられなかった。見守っていただけだったけれど、それで良かった。優しい気持ちをたくさん貰えた。

2019/07/07

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