KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

歌丸ばなし

歌丸ばなし

歌丸ばなし

作家
桂歌丸
出版社
ポプラ社
発売日
2017-11-15
ISBN
9784591156339
amazonで購入する

歌丸ばなし / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ケイ

高座は二回しか拝見できなかった。でもね、笑点の歌丸でなく、高座をつとめる歌丸ってのを観せてくれたね。彼は落語の神様には足を向けて寝れないって人だったんだと思う。そして、実家の女郎屋のことはいつもさらりと語られるけど、お姉さんたちの色んなことをみてこられたのでしょ。だから紺屋高尾の芯のところが伝わってくるのよ。噺家さんは、よく「あたしは」っていうけど、歌丸さんの「あたしは」は、ホンモノだった。悪口でなく、円楽さんとの違いがハッキリあんのよね。テレビと高座をきちんと分けられるかどうかは大事なことだ

2021/02/25

ひらちゃん

歌丸さんの声が聞こえる。本なのにはっきりと。枕も楽しけりゃ噺も面白い。その日その日のお客さんの顔を見ながら変えてるんだろうなぁ。寄席にいるような臨場感を味わえました。笑点を幼い頃から見てて、そこにいるのが当たり前でした。今の笑点でも度々歌丸さんのネタが混じります。(主に圓楽さんだけど笑)たぶん笑って見てらっしゃいますよね。

2018/11/18

R

桂歌丸師匠の高座を枕と落語の要所を文字起こした本。まるで歌丸師匠がそのまま喋ってるように、文字が声に変換されて幻聴が聞こえるほどで、読む落語でこんなに笑えるとは思いもしなかった。枕の部分で、同じつかみの話がいくつもあったけど、その端々から生い立ち、来し方といったものが垣間見えるのが面白い。コラムで、古典落語への思いや、哲学のようなものを披露しているのも読みやすく面白くて、ずいずい読まされた。女形とは違うが、女役を見せているところの芸が一等面白いと再認識させられた。

2023/10/02

to boy

歌丸師匠晩年の高座をまとめたもの。噺の前の枕を語りながらお客さんの反応を見ながらその日の話を決めるってすごいです。各噺のあとにちょっとした解説というかエピソードが書かれていて嬉しい一冊。「あたくしもまだまだ磨いていきたいと思っています」って酸素呼吸しながら言う姿勢に見習いたいです。

2018/07/09

ひ  ほ

歌丸さんを思い浮かべながら読了。 落語はお手本があってそれをそのまま真似てやるのが芸だと思っていましたが、出だしから最後のオチまで、自分で考えるものだったんですね。楽しい本でした。一度生を聞きに行きたいものです。

2018/02/18

感想・レビューをもっと見る