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コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙 (ポプラ文庫ピュアフル む 1-17)

コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙 (ポプラ文庫ピュアフル む 1-17)

コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙 (ポプラ文庫ピュアフル む 1-17)

作家
村山早紀
出版社
ポプラ社
発売日
2018-03-03
ISBN
9784591158296
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「コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙 (ポプラ文庫ピュアフル む 1-17)」のおすすめレビュー

「コンビニたそがれ堂」シリーズ第7弾!『百貨の魔法』番外編も収録! 優しい想いはめぐり、いつか誰かのもとへ届く

『コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙』(村山早紀/ポプラ社)

それならば、わたしはいままでひとりではなかったし、これからもひとりではないのだわ

――なんて美しい一文だろうと読み終えたときしみじみ思った。『コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙』(村山早紀/ポプラ社)、表題作「小鳥の手紙」のラストである。

 風早駅前商店街の路地のはずれ、たそがれ時から夜明けまでの間だけひらく、不思議なコンビニ。優しい狐の神様と、化け猫の看板娘が働くその店には、誰もが辿りつけるわけではないけれど、ひとたび店に入れば、望んでいたものはなんでも手に入る。しかもすべて、お代は五円。強く切実な想いに導かれてたそがれ堂にさまよいこむ人々を描いた連作短編シリーズの、本作7冊目だ。

「雪柳の咲くころに」は、いつも誰かのために動いてしまう、心優しき少年が主人公。夢を諦められない母親が、幼い彼を残して家を出ようとしたときも、「いかないで」の一言ではなく、母の背中を押す言葉を口にした。そんな彼の優しさがどんなに尊いか知ってくれている少女には、彼のほかに好きな人がいる。どんなに切ない思いをしても、優し…

2018/3/25

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コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙 (ポプラ文庫ピュアフル む 1-17) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

しんたろー

シリーズ7作目は3つの短編集。村山さんの描く人々は清らかな心を持っていて、汚れきった自分には恥ずかしいような眩しいような……だからこそ、憧れやら愛おしさやらを抱いてしまうかも知れない。今回は特に少年少女の無垢な気持ちを丁寧に描いていて、無条件で共感できたし心底から応援した。『百貨の魔法』の番外編に一番多くのページ数を割いて 風早三郎&ねここが絡んで『たそがれ堂』とのコラボをしているのもファンには嬉しい。心の洗濯になるこのシリーズは「大人のための寓話」と言えるし、書ける限り長く続けて欲しいと切に願う。

2018/03/26

SJW

今回は3つの短編で構成されていて、最後の短編は「魔法の百貨店」の番外編。「桜風堂ものがたり」にも登場する銀河堂書店も登場している。至るところにあの時のあの店みたいな懐かしさと暖かさを感じさせてくれる。2つめの小鳥の手紙は、野鳥用の巣箱を通して行われた、亡き母との文通の顛末。切ないけれどとても癒される物語だった。

2020/03/27

はる

「百貨の魔法」の番外編を含む3編。どの話も心が穏やかになるような優しいファンタジー。今作はあまり辛いエピソードは無くてほんわかした感じ。優しい少年と老いた猫との「雪柳の咲く頃に」は結末が有名な昔話そっくり、というお遊びが楽しい。亡くしたはずの母親との手紙のやりとりを描いた「小鳥の手紙」はしみじみと感動。心に沁みます。村山さんて本当に清らかな人だなあ。

2019/04/16

とし

コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙。 7巻。毎回読み終わると心温かく、ほんわかとさせてもらえます。

2018/07/21

美登利

やはり、風早の街の物語はコンビニたそがれ堂のシリーズが1番良いかも!もう最近はちらっとしか出てこないのに店長さんとねここの存在感抜群です。花咲家シリーズが前は好きでしたが、なかなか続きが出ないんだもんな。お願いします、村山先生。今回は本屋大賞にノミネートされた「百貨の魔法」の番外編もありそちらも楽しめました。温かくふんわりした気持ちに浸れ、少女の頃に戻れるような素敵な作品をいつもありがとうございます。

2018/03/21

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