ノー・ディレクション・ホーム: ボブ・ディランの日々と音楽
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「ノー・ディレクション・ホーム: ボブ・ディランの日々と音楽」のおすすめレビュー
ボブ・ディランのあの伝説本が、フジロック前に日本上陸!
『ノー・ディレクション・ホーム ボブ・ディランの日々と音楽』(ロバート・シェルトン:著 樋口武志、田元明日菜、川野太郎:訳/ポプラ社)
2016年、ノーベル文学賞を受賞して世界を驚かせたボブ・ディラン。アカデミーの公式発表によれば、受賞理由はディランが「アメリカの歌の伝統にのっとって、新しい詩の表現を創造した口語で表現する偉大なる“詩人”」であること。とはいえ文豪や大著を持つ作家ではなく、自作自演する「音楽家」にノーベル文学賞が贈られたことは前代未聞の大事件であり、世界中で賛否両論が巻き起こったのは記憶に新しい。
なぜ、ディランがノーベル賞だったのか? ギリシアの吟遊詩人「ホメロス」になぞらえられ、「詩人」としての姿勢と文学性についてさまざまな議論も起こったが、多くの人はディランという人物が社会に与えたインパクトの大きさ、そして時代を経ても輝き続ける歌の力があらためて評価されたからと感じたのではないだろうか。日本にも吉田拓郎、井上陽水、佐野元春ほか多くのミュージシャン、村上春樹、浦沢直樹、みうらじゅんなど、ディランに影響を受けたクリエイターは多…
2018/6/16
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ノー・ディレクション・ホーム: ボブ・ディランの日々と音楽 / 感想・レビュー
田中峰和
本人がどれだけ望んでいたかはわからないが、ノーベル文学賞受賞はディラン神話の一部でしかない。故郷ヒビングと両親から逃れるためだけにミネソタ大学に進学したボブは、馴染めないまま退学、ガスリーに会うためヒッチハイクでニューヨークを目指した。記者たちを気まぐれな対応で煙に巻くボブの生き方を嫌悪する者も多い。乗せてくれる車を探し公道を歩く姿を見た者もいれば、高速バスでチケットを買う姿を見たという者もいた。ディラン自身が取材嫌いで、本書の記者シェルトン以外には本心を話さなかった。若年期のボブが神話として語られる。
2018/10/05
Copper Kettle
まずはその厚紙のボックスに入った分厚い姿が圧巻。生い立ちから1978年までを追った全839ページ。読みかけ中はリビングに置いていたけど、家人から邪魔くさいとの苦情が出るレベル。 そして値段も圧巻。ファン必携の書であることは間違いない。
2018/12/04
Toshihiro Yajima
P15 15行目 「ボブ・シェルトンは音楽批評のすばらしさを体現していた・・・」と出てきますがロバート・シェルトン が正しいのではないかと思います。 P584 右から3行目のかぎかっこ " 」" 位置が違うところあり。 P625 1行目 P629 12行目 p630 最終行 「 」内の " ボブ " はロバート の間違いじゃないでしょうか ? 三か所ともボブディランが ロバート に話しかけている。 と、翻訳ミスが目立つ。 訂正してくれんのかな?
2018/09/25
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