アンネのこと、すべて
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アンネのこと、すべて / 感想・レビュー
とよぽん
オランダのアンネ・フランク・ハウスが編集した、子供向けの本。彼女の生い立ちからドイツ時代、オランダ時代へ、そして隠れ家での2年近くに及ぶ生活。時代背景やナチスの考え方、ユダヤ人迫害の恐怖を、文章だけでなく写真や資料、地図、イラストなどもまじえて分かりやすく解説している。
2020/01/01
ぐうぐう
アンネ・フランク・ハウスが、アンネの生涯を伝えるために編集した『アンネのこと、すべて』。通常のページと半分のサイズのページで構成された、非常に凝った製本だ。アンネ自身はもちろんのこと、当時の欧州の情勢など、アンネが生きた時代の背景を理解してもらうために、歴史にも多くが割かれている。そういう意味では、教科書的側面があることは否めない(実際、本書は教育事業の一環として企画されている)が、だからこそ、夢絶たれたアンネという少女の悲劇と、残された日記がもたらせる希望が、痛烈に響いてくる。(つづく)
2019/10/14
りえこ
写真が多く、細かい説明も多く、とても素晴らしい本でした。アンネの人生の欠片がたくさんつまっていました。隠れ家、本当にお家で、家具もたくさんある。共同生活は大変だと思いますが、きちんと生活できる隠れ家だったんだなと思いました。日記帳の写真とか、見られて良かったです。アンネの写真も。洋服とかも素敵で、お金持ちのお家の子という感じだったんだなーと思いました。
2019/10/04
おはなし会 芽ぶっく
沢山の写真などから、アンネ・フランクのことだけではなく、歴史的な背景、日独伊の関係などにも触れている。通常のページに、カラーの半ページが綴ってある変わった作りの本です。これが全てではないのは分かっていますが、知りたいきっかけになる本だと思います。巻頭にアンネ10歳の誕生日パーティでの友だちとの写真が載っています。巻末には写真に写っている友だちのその後が、文章で書かれています。生きのびることができた人も、苦しい思いを抱えながら生きていたんですね。
2019/10/23
Yuko
<アンネが生きたのはどのような世界だったのか? ユダヤ人は、なぜ迫害されなければならなかったのか? 「アンネの日記」の著者アンネ・フランクの誕生から死、アンネの関係者の現在までをたどる。ミニページあり。>2018年 多数の写真や資料を基に質問に答える形で書かれた本。とてもよく出来ており、アンネの一生を網羅的にカバー。隠れ家での生活が思ったよりも長期に亘っていたことに驚く。アンネにとって日々の生活や思いを日記帳に記すことが、隠れ家での辛い生活をなんとか凌ぐ術となっていた。
2019/10/13
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