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ライオンのおやつ

ライオンのおやつ

ライオンのおやつ

作家
小川糸
出版社
ポプラ社
発売日
2019-10-09
ISBN
9784591160022
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 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回はグループ随一の本好きとして、櫻坂46に所属する田村保乃さんが登場してくれた。田村さんが本誌で推薦したのは、小川糸さんの感動長編『ライオンのおやつ』。泣きながら読み、あらためて読書の良さを味わったという。そんな田村さんに、読書のこと、そして再出発を切る櫻坂46への想いを伺った。

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 全国の書店員が選ぶ、いま一番売りたい本を決める「本屋大賞2020」の受賞作が4月7日(火)決定した。

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翻訳小説部門の大賞は『アーモンド』(ソン・ウォンピョン:著、矢島暁子:訳/祥伝社)

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気になる残り9つのノミネート作品は?

2位『ライオンのおやつ』(小川糸/ポプラ社)

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3位『線は、僕を描く』(砥上裕將/講談社)

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4位『ノースライト』(横山秀夫/新潮社)

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5位『熱源』(川越宗一/文藝春秋)

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6位『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(相沢沙呼/講談社)

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7位『夏物語』(川上未映子/文藝春秋)

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8位『ムゲンのi』(知念実希人/双葉社)

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9位『店長がバカすぎて』(早見和真/角川春樹事務所)

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10位『むか…

2020/4/7

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ライオンのおやつ / 感想・レビュー

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kou

おやつの日の度に、涙が止まらなくなり文字が読めなくなった。読みながら、何度も死生観について考えさせられた。自身だったら、おやつに何をリクエストするだろうか・・・正直、今は思いつかない。でも、食事全般で言ったら、「祖母が作ったロールキャベツ」になると思う。家族が、何度か再現してくれようとしたが何かが違っていた。ライオンの家でリクエストしたら作ってくれるだろうか。ケチャップに良く合う懐かしいロールキャベツを。って、これは本の感想じゃなく、一人語りになってしまったかな(汗)。

2020/08/20

死がテーマの小説。ゆっくり堪能したくて毎朝少しずつ読みました。主人公雫の話もホロリときましたし、モモちゃんの話も短いけど泣けました。死後に遺された人たちに思ってもらえたり、実体がなくても遺された人たちを見守ったり先に逝った人に会えるなら死を恐れるなくなれました。私も最期はライオンの家のような場所に行きたいです。

2020/01/03

鉄之助

「匂い」に始まり「匂い」に終わる小説だった。瀬戸内の空気がおいしい、レモン島にあるホスピスが舞台。施設の責任者マドンナからの手紙の、”文字の匂い”を主人公・海野雫が吸い上げた場面から、物語の虜になってしまった。手紙の匂いでなく、文字の匂い! 物質としての手紙ではなく、それを書いたマドンナの人柄含め全てを受け入れる瞬間、のように思われた。毎週日曜日に施設で出される「ライオンのおやつ」。毎回、悲しい旅立ちが付きまとうが、決して寂しさだけでなく、前向きな気持ちにさせてくれる。小川糸マジックか? 堪能しました。→

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bunmei

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