そしてぼくらは仲間になった
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「そしてぼくらは仲間になった」のおすすめレビュー
大人になるほど友達作りは難しい! だから心に響く「ズッコケ三人組」――アンソロジー5つの物語のポイント
『そしてぼくらは仲間になった』(ポプラ社)
仲間、というのは友達よりも純度の高い関係である気がする。友達がすなわち仲間であることは多いが、仲間は必ずしも友達である必要はない。相手のことが気に喰わなくても、腹の内が読めなくても、好き嫌いの感情を越えて仲間になることはできる。繋げるのは、信頼感だ。その絆はときに友達よりも強く、親友という言葉よりも重い。『そしてぼくらは仲間になった』(ポプラ社)の瑞々しさが児童書であっても大人たちの心を打つのは、歳をとるにつれて簡単には新しい友達をつくれなくなっていくからだ。だけど仲間はつくれる。プライベートのことは何も知らないけど、仕事をするときのあいつは誰よりも知っている。誰よりも信じられる。限定的なその関係の尊さを、大人たちも知っている。
本書は「ズッコケ三人組」シリーズ40周年記念企画として刊行された、小学5年生の三人組を描いた5つの短編を収録したアンソロジーだ。解説はもちろん、「ズッコケ三人組」の那須正幹氏。
ある人が「ズッコケ三人組」はジャンケンのグー、チョキ、パーと同様、それぞれ欠点もあるし長所もあり、三…
2018/12/16
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そしてぼくらは仲間になった / 感想・レビュー
ケ・セラ・セラ
那須さんの「ズッコケ三人組」を愛する若手5人による短編集。タイプが違う、絶対友だちになるとは思えない、そんな3人がひょんなことで近い存在になる。表紙にもなっている「夏のはぐれもの」がテンポ良く楽しかった。「生きもの仲間」は息苦しく自分に無理して友だち関係を続けている子に読んでほしい。趣きは異なるが、それぞれ気持ちの良い読後感。作者さんたちの今後が楽しみ。
2019/07/12
まめもやし3
どれも本当に三人がすっごく仲良しなわけではなく、何かを通じて仲間っぽくなった話。どれも微妙に切ない。
2019/01/04
joyjoy
3人、だからこその関係。どれも面白かった。「生き物仲間」、マリンバでのトレモロ、自分にも聞こえてきそうだった。
2019/04/27
入谷 聡 (illy)
5年生たち、かわいすぎる!!みずすさんの表紙イラストでジャケ買いしたら大当たり。イチオシは虹山つるみさんの「生きもの仲間」。若手作家5人とも良い文体です。
2018/11/30
kuntan
この本は、三人の仲間にどうしてなったのかという本。 五つの物語の中で一番良かったのは、「ドラゴン退治はスニーカーで!」です。 ゲーム内で知り合った三人と一緒にクラスメイトの保夫をいじめている中学生を撃退する話。 良かったが、最終的に少し謎が残ってしまっている。だが、読んでみれば、その謎が解けても解けなくてもいい謎だ。 ぜひ読んでみてください。
2020/01/05
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