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はつ恋

はつ恋

はつ恋

作家
村山由佳
出版社
ポプラ社
発売日
2018-11-09
ISBN
9784591160572
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村山由佳「25年やってきた今だから書けた」―― “黒村山”も封印した、恋愛文学の至芸『はつ恋』

 村山由佳さんの新刊『はつ恋』(ポプラ社)は、千葉県南房総の海のそばの日本家屋で愛猫と暮らす小説家のハナと、大阪を仕事の基盤とする大工の一人親方・トキヲの物語。

 幼なじみのふたりは、40代で再会して恋人になった。ハナにとって、トキヲは何もかも安心して預けられる初めての相手。トキヲにとってハナは、幼い頃から憧れていた“初恋のハナ姉ちゃん”。アラフィフのふたりの何でもない日常には愛が満ち溢れ、読み終わると、人生にこんな時間が待っているなら、歳を重ねるのも悪くない、としあわせな気持ちになる。

 作家デビュー25周年記念作品でもある本作について、村山さんにお話を伺いました。

■「パートナーとのしあわせな日常を小説に」とのぞまれて

――この作品が生まれたきっかけから教えてください。

村山由佳さん(以下、村山) 企画の段階で編集者から、私と今のパートナーのしあわせな感じを小説で書いてほしい、と言われたんです。特別なことは起きないけれど、愛おしい日常をと。難しい注文でした(笑)。殺人事件も起きないし、途中でトキヲがモラハラ夫になるわけでもない(笑)。ただふたりの日…

2018/12/9

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はつ恋 / 感想・レビュー

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starbro

村山 由佳は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、初恋?歳時記私小説でした。著者の年齢で、この内容は気恥ずかしい気もしますが・・・「はつ恋」と「初恋」の使い分けに何か意味があるのでしょうか?

2018/12/20

ウッディ

「ミルクアンドハニー」の続編?って思うほど似たような状況と武とトキヲの話し方でした。房総の自然の中で本当に必要な物に囲まれて、執筆しながら自分らしく暮らす。そして二度の離婚を経てたどり着いた自然体でいられる相手との恋愛。歳を重ねても恋愛のドキドキ感と安らぎを感じられるのは、丁度良い2人の距離とハナがトキヲのはつ恋の相手だったからなのかなぁ〜。少し憧れるスローライフでした。

2019/03/30

うっちー

恋愛は年には関係ないのかもしれません

2018/12/29

おしゃべりメガネ

大人でありながら、まるで子供のように二人の時間を慈しむ幼馴染みのお話です。お互いに二度の離婚を経験し、幼馴染みだった二人は年月を経て恋人に。『古くて新しい恋人』という表現はさすが村山さんだなぁと思います。色んな'経験'があったからこそ、生み出せるお互いの距離感は本当にステキに感じます。年を重ねても、いつでもステキな恋愛ができるってとても素晴らしいコトかもしれませんね。年を重ねたからこそ相手を思いやる優しさが自然とわき出てくるのかもしれません。本作の二人のように、自然体で相手を思いやれるようになりたいです。

2018/12/03

モルク

2度の離婚を経験し南暴走に暮らす小説家ハナのもとに、幼馴染みであり恋人のトキヲが大阪から時おり訪ねて来る。38年ぶりに再会した大人の恋の話。四季の移り変わりとともに流れる時間。急に訪れてくれるのは嬉しいけど…仕事脳との切り替え…彼との時間も大切にしたい…お互い相手の立場を思ってはいるものの小さなケンカ。なんかちょっとかわいいなぁ。イラつく人やクソ野郎が出てこないのがいい。房総の古家に緩やかに流れる風と時間を感じた。

2019/06/14

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