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府中三億円事件を計画・実行したのは私です。

府中三億円事件を計画・実行したのは私です。

府中三億円事件を計画・実行したのは私です。

作家
白田
出版社
ポプラ社
発売日
2018-12-07
ISBN
9784591161265
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「府中三億円事件を計画・実行したのは私です。」のおすすめレビュー

「罪の意識が一切無いのです」完全犯罪の犯人が独白!『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』の真実とは?

 昨年8月、あの「三億円事件」の犯人と名乗る「白田」による告白が、小説投稿サイト「小説家になろう」に公開され、ネットは騒然となった。12月に書籍が緊急出版されるや、発売5日で10万部を突破。「罪の意識が一切無いのです。(中略)――この事件は、私の青春そのものなのです。」白田の一人称で語られた事件の全貌は、果たして真実なのか? 気になるその中身を紹介しよう。

『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』 白田 ポプラ社 1000円(税別) 息子夫婦と孫と幸せに暮らす老人・白田は、妻を交通事故で亡くしたことをきっかけに、自らが「三億円事件」の犯人であることを息子に告白する。事件はなぜ起きたのか、なぜ逃げ切ることができたのか、その後の人生はどうなったのか。すべては1968年、4人の若い男女――大学2年生の白田、親友の省吾、同級生の京子、学生運動家の三神――が出会ったことからはじまった……。

 

 1968年冬、東京都府中市でおきた、偽の白バイ警察官による3億円窃盗事件。現金強奪事件としては当時日本最高額の窃盗であり(現在の貨幣価値に換算すると約…

2019/3/14

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ネットを騒がせた、真犯人による独白小説も! 伝説の犯罪「三億円事件」をモチーフにした小説

「府中三億円事件」をモチーフにした小説・マンガ

 日本の犯罪史において、最も有名で謎に包まれた事件がある。「府中三億円事件」と名付けられたそれは、1968年12月10日、東京都府中市で発生した現金強奪事件だ。

 強奪されてしまったのは、東芝に勤務する従業員4600人分のボーナス、およそ三億円。当時、それを運んでいた輸送車は、近づいてきた白バイ警官の「この車にダイナマイトが仕掛けられているという連絡があった」という呼びかけに応じ緊急停車することに。しかし、この白バイ警官こそが事件の犯人。彼は車体の下を調べるフリをしながら発煙筒に火をつけ、「爆発するぞ!」と乗務員たちを車から引き離すと、そのまま輸送車を奪って逃走したのである。

 その実に鮮やかな手口と、誰ひとりとして死傷者を出さなかったこと、そして必死の捜査が繰り広げられたにもかかわらず、結局犯人が捕まらなかったことから、この事件は伝説として語り継がれることとなった。その後も捜査は継続されたが、1975年には犯人未詳のまま公訴時効が成立。1988年には民事時効も成立し、完全犯罪となった。

 まさにレジェン…

2019/3/6

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 日本出版販売(日販)とトーハンが発表した「2019年 年間ベストセラー」によれば、2019年もっとも売れた文芸書は、瀬戸まいこ氏著の『そして、バトンは渡された』(文藝春秋)だそうだ。血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった少女の物語は「本屋大賞」を受賞したことから人気に火がついた。その他にも魅力的な文芸書・カルチャー本が発売された2019年。

 ダ・ヴィンチニュースユーザーたちは今年、どんな記事を読んだのだろうか。見てみると、年間ベストセラーにはランクインしていない作品ばかりで、まだ読んでいない本に出会うことができる!早速、「2019年人気記事ランキングTOP10【文芸・カルチャー編】」を見てみるとしよう。

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2019/12/28

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「これが真実なら三億円事件の見方が変わる」“三億円事件”の犯人による自白本!?『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』

『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』(白田/ポプラ社)

 2018年12月7日(金)に、歴史的大事件の真相を描いた『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』が発売された。ネット上では「これって本当に本人⁉」「もしこれが真実なら三億円事件の見方が変わる」とさまざまな意見が上がっている。

 1968年、東京都府中市で起きた「三億円事件」。従業員4600人分のボーナスを積んだ現金輸送車が、白バイ警察を装いたった1人で近づいてきた犯人に奪われたという事件だ。犯人は鮮やかな手口で1人の死傷者も出さずに奪い去り、奪われた現金は保険会社から補填されたため社員にも被害はなし。警察の必死の捜査もむなしく事件は迷宮入りしたため、“戦後最大のミステリー”とも言われている。

 今回出版された小説は、投稿サイト「小説家になろう」で発表された作品。「ようやく心を決めました。この場を借りて、ひとつの告白をさせていただきます」という文章から始まり、「白田」と名乗る作者によって事件の真相やその後の人生などが綴られていく。「小説家になろう」では800万PVを突破し、サイト…

2019/4/27

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府中三億円事件を計画・実行したのは私です。 / 感想・レビュー

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starbro

巷で評判の本書を読みました。信憑性は低いと思いますが、ポプラ社がこういう作品を出版するのが不思議です。 https://www.poplar.co.jp/pr/sanokuen/ 2月は、本書で読了です。

2019/02/28

鉄之助

中身のない会話が多く、つまらなかった。伏線は様々、語られるが、「新事実がある」、とも思われず、「なんちゃって事件簿」かな?

2019/02/14

いつでも母さん

あれから50年・・そこでこれ!かぁ。どこに真実があるのか、いや、真実など初めからどこにもなかったのか。あっという間の読了ですが、もはや「あら、そうでしたか。」って感じです。『この事件は私の青春そのものなのです。』の帯もなぁ・・青春には痛みがつくのです。って誰かの言葉をそのまま送りたい。『読者の皆さん。』このフレーズだけが頭に残る。

2019/03/01

ナイスネイチャ

図書館本。創作かどうか?とはあえて頭の中から排除して犯人が告白し、書いたと思い込んで読みました。けど時効になったから、保険がおりて誰も損しなかったとか、金が目的ではなかったとか書いてあったが、私には違和感しか感じられなかった。時効も保険も犯行時には絶対考えてなかったし、現金を強奪したのは事実。犯行内容もあまりなくちょっと残念な感想。すいません。

2019/04/28

fwhd8325

昨年は事件が起きてちょうど50年だったので、こうした企画があったのですね。これまでも多くの作家が、事件を検証し発表してきています。様々な可能性を語り、事件に肉薄する作品もたくさんありました。また、この事件は、誰も犠牲になっていないという点では、題材としても一級品なのだと思います。現実が多くのフィクションを創りあげています。もちろん、信じているわけではありませんが、このタイトルで煽り、中身が薄っぺらでは、納得できませんでした。彼は手にした3億円については触れていません。企画として首を傾げたくなります。

2019/03/21

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