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9月1日 母からのバトン

9月1日 母からのバトン

9月1日 母からのバトン

作家
樹木希林
内田也哉子
出版社
ポプラ社
発売日
2019-08-05
ISBN
9784591163603
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樹木希林が言葉を詰まらせながら語った“9月1日”の悲劇とは?『news zero』に娘・内田也哉子が出演

『9月1日 母からのバトン』(著:樹木希林、内田也哉子/ポプラ社)

 2019年8月29日(木)、日本テレビ系の番組『news zero』に内田也哉子が出演した。彼女が語ったのは、8月2日(金)に発売された樹木希林との共著『9月1日 母からのバトン』(ポプラ社)について。同書は樹木希林が遺した言葉と、それを受けて内田也哉子が考え、対話し、その末に紡ぎだした言葉をまとめた一冊だ。樹木希林が本当に伝えたかったことは何なのか、『news zero』で内田也哉子は同書をより深く理解するためのヒントを教えてくれた。

「死なないで、死なないで……。今日は、大勢の子どもが自殺してしまう日なの」。昨年の9月1日、病室の窓の外に向かって樹木希林は言葉を詰まらせながらそう呟いたらしい。夏休みが終わり2学期に突入するその日、多くの子どもたちが陰鬱な気持ちを抱えている。

 内田也哉子は「癌でいつ死ぬかわからない状態で死が現実味を帯びてきたときに、健康もあって、未来もあって、命を落としていく子どもたちに何か伝えたかったのだと、そのときは困惑もしたけれど、今になって子どもたちに…

2019/8/29

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9月1日 母からのバトン / 感想・レビュー

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ぶんこ

夏休みあけの9月1日に自殺する児童が最も多い。その事の無念さを、9月1日にベッドの上で漏らされていた希林さん。それを聞いた也哉子さんが、不登校の子ども達に寄せる思いを集約して、1人でも多くの人に知って貰いたいと本にしました。東京シューレの石井さんは同じ思いの人が寄り添って、自分だけでは無いと知る事の場の大切さを、そこで辛さの底を迎えて前に進めたEさんは、自分の意見を言葉に出して伝える大切さを学ぶ。大人の導き手とも言える志村さん、キャンベルさんの「逃げ道、出口」の大切さも伝わってきました。

2020/02/16

きみたけ

「9月1日」のタイトルが何を意味するのかと疑問に思っていました。18歳以下の累計日別自殺者数で9月1日(つまり2学期初日)が1番多い日で、2015年に内閣府から発表されますがどのメディアも大きく取り上げなかったとのこと。樹木希林さんは以前からこの未成年の自殺に心を痛めていましたが、2018年9月15日に亡くなります。この本はその意思を受け継いだ娘の内田也哉子さんが、未成年の自殺や不登校について自らの経験談を交えて4人の関係者と対談した内容です。樹木希林さんの生前のインタビュー・トークも心打たれました。

2021/02/20

anne@灯れ松明の火

出版当時の新聞の書籍紹介で気になっていた。読友さんご紹介。9月1日、学校に行けない子どもたちにとって、辛く、しんどい日。生前の樹木さんは「どうか生きて」と祈っていたそうだ。その祈りのバトンを受け取った娘の内田さんが、行動を起こして、この本が生まれた。内田さんが対談した4人の人、そして、この本を読んだ人々に、祈りのバトンはつながれていくのかもしれない。渦中で苦しむ子どもや保護者は、読書どころではないかもしれない。その周りの人が、読んで、何かを感じ、考え、彼らに寄り添えればいいのかも……。

2020/01/10

れっつ

「9月1日」は、1年のうちで子どもたちの自死が最も多い日であることから、それを食い止めるために大人たちが動き出していて、昨今メディアでもそれは顕著です。この本は、この日に"どうか、生きて"と本気で祈り伝えようとした樹木希林さんの生き方と思い、そしてそんな母と共に生きてきた、娘の内田也哉子さんが、不登校経験者やその支援を実践している人たちと対談し、それぞれの経験や活動から大人が子どもに出来ることを考えています。簡単ではないけれど、真に子どもに寄り添える大人であれたら、大人も生き方に自信が持てる気がしました。

2019/09/01

青木 蓮友

もう大人でさえしますからね、自殺。子供だったら尚のこと、正直無理もないと思いますよ。希林さんの言葉で気づいた知った也哉子さん、いったいこの難問バトンをどうしていくのかーー、「その先に立ち合えるわたしは幸せだ」とスッと思いました。わたしは密教を近くに置いて暮らしていますが、希林さんの「もったいない」は全くもって仏眼なのです。物ひとつ観てターッと関わったすべてが見通せる、そういう力。ほかの宗教は知りませんが、仏教はホント真面目に凄いのです、格好いい、絶対に突破口のひとつにはなり得ると思う。頑張れ、和尚たち。

2020/03/21

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