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夏空白花 (ポプラ文庫 す 2-1)

夏空白花 (ポプラ文庫 す 2-1)

夏空白花 (ポプラ文庫 す 2-1)

作家
須賀しのぶ
出版社
ポプラ社
発売日
2020-07-07
ISBN
9784591167199
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夏の甲子園の復活劇!──『夏空白花』文庫化に「球児たちの無念さが分かるから、今読むとさらに泣けそう」と反響続出

『夏空白花』(須賀しのぶ/ポプラ社)

 全国の高校球児たちが熱いドラマを繰り広げる「夏の甲子園」。今年は新型コロナウイルスの影響によって開催が中止となり、やりきれない想いを抱えている人も多いだろう。そんな苦境のまっただ中で、失われた「夏の甲子園」の復活劇を描いた小説『夏空白花』が文庫化。ネット上で「甲子園大会がなくなった今だからこそ読みたくなりました」「球児たちの無念さが分かるから、今読むとさらに泣けそうです」と話題を呼んでいる。

 夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)が最初に開催されたのは1915年のこと。1941年には太平洋戦争の勃発によって地方大会の途中で中止となり、その後“空白の4年間”が存在する。『夏空白花』では敗戦直後の1945年を舞台として、甲子園大会が復活を遂げるまでの物語が描かれていく。

 主人公の神住匡(かすみ・ただし)は大阪朝日新聞の記者であり、かつて高校野球のヒーローになりそこねた男。神住は人々の熱い想いと祈りに触れ、戦争によって失われていた高校野球大会を復活させるために全国を奔走する。しかしそこで立ちふさがったのは思惑を抱…

2020/8/6

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夏空白花 (ポプラ文庫 す 2-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

五右衛門

読了。この時期に相応しい!野球、甲子園(今正にベスト4決め中)が題材でした。戦後すぐの復興?すらしていない中での野球、何もかもなくなってしまった中からの野球、けれども主人公の様な人物が夢と希望とを諦めずに大会開催に漕ぎつける。少し理不尽さも感じましたが突っ走る姿に脱帽でした。又奥さんも災難に会いながらも上手く尻を叩いてますがな。今大会もコロナ渦での開催ですが野球が出来る環境を有難く想いながら戦って下さいね。検討を祈ります。

2022/08/18

Wan-Nyans

★4感動した。今年は例外として、当たり前のように夏の甲子園が開催されなかった時代。終戦後の瓦礫と焼け野原の中から復活にかけた人々の物語。GHQの統制の元、日本が愛する”野球”と本家”ベースボール”のプライドのぶつかり合い。日本式の燃え尽きる事も辞さない学生野球至上主義は果たして民主主義の教育として適切なのか?まだプロ野球が発展途上にあった時代。日米問わず関わった人々の熱い想いに野球の素晴らしさを再認識した。野球には予想を越えたドラマが常にある。シーズンが終了して寂しい季節には野球小説で慰めよう(^^)

2020/12/18

菜穂子

戦後の夏の甲子園の復活に情熱を注いだ物語。まさに野球の歴史を紐解くように進んでいく。戦後大阪朝日新聞社の記者が進駐軍との交渉で1年後に夏の甲子園復活までのまさに血と汗と涙の物語。なぜ高校野球がこれ程人の心を虜にするのか?あの時代から脈々と流れる日本人の血。野球道を突き進む日本人、楽しむことを忘れないアメリカの野球。先日のジャパンのメンバーはついにここまでたどり着いたことを見せてくれたのだ。

2023/05/18

カブ

戦後、全てを失ったこの国に高校野球、甲子園を取り戻そうと頑張った新聞記者がいた。戦争によって人々の運命は大きく変わってしまう。自分の力ではどうにもならない運命。それでも人は立ち上がる、目標に向かって歩み続ける。夢と希望の持てる物語。

2020/12/19

PEN-F

今に時期に読めてよかった。戦時中に廃止となった夏の甲子園大会。戦争が終わり、再び甲子園復活の機運が高まるが、GHQの阻止、そして甲子園の接収。それでも諦めずに開催に辿り着いた執念が、今なお 連日熱い闘いを繰り広げている今日に繋がったと思うと感慨深いものがある。ここから幾多のスターが生まれ、そして海を渡りアメリカの地で活躍している選手達もいる。もしもこんな姿を沢村栄治が見たら一体なんて思うだろう。喜んでくれるかな。それとも嫉妬しちゃうかな。

2023/08/19

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