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天使と悪魔のシネマ

天使と悪魔のシネマ

天使と悪魔のシネマ

作家
小野寺史宜
出版社
ポプラ社
発売日
2021-02-10
ISBN
9784591169025
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天使と悪魔のシネマ / 感想・レビュー

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starbro

2019年本屋大賞2位の『ひと』に続いて、小野寺 史宜、2作目です。著者の新境地でしょうか?初期のSEKAI NO OWARIの世界観、天使&悪魔DEATHファンタジーでした。著者は、本作のテイストよりも『ひと』のような人情ドラマが向いている気がします。 https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008325.html

2021/03/24

ひさか

小説すばる2011年3月:天使と一宮定男、2011年8月:ほよん、2013年7月:レイトショーのケイト,ショウ、2014年9月:悪魔と園田深、ポプラ社asta* 2012年2月:LOOKER、書下ろし:今宵守宮くんと、カフェ霜島、おれ,降臨、宇宙人来訪、中津巧の余生、の連作短編。不思議な世界観で統一された霊と天使と悪魔が登場するファンタジー。インパクトありました。レイトショーのケイト,ショウでは、いったい何の話なんだと思わせながら、はっきりさせて行く展開が面白かったです。ラストには拍手喝采です。

2021/04/18

ウッディ

思わぬ事故にあって命を落としたり、九死に一生を得たりという生死を分ける出来事の裏で活躍する天使と悪魔。そして、突然の死を受け入れられず、この世に思いを残す幽霊たちを描いた短編集。一人きりの映画館で、スクリーンの中の女優から話しかけられ、自分が事故死したことを知る1話、自分が行かなかった演奏合宿に向かう道中の事故で命を落としたメンバーたちとの会話を描いた「カフェ霜鳥」が不思議な雰囲気で好きだった。ただ、悪魔や天使の気まぐれで生死を分けるのは、命が軽さを述べているようで、小野寺さんらしくないような気がした。

2021/06/29

ひめか*

最後に全てのお話が少しずつ繋がるような連作短編集。死をテーマにしているが、『死神の精度』のようにファンタジックにユーモラスに描いているので、怖くなくてどれも面白かった!一歩選択が変われば死んでいたかもしれないし、逆に死ななかったかもしれない。生と死の境目は身近に転がっていると感じた。死ぬ運命だったのに偶然ヤモリに助けられたり、死んだ後に球体となってこの世を見に行ったり、死んだはずの友達数人と再会したり。いろんな運命を味わえて不謹慎ながらも楽しかった。3回死ぬ運命を与えてるのに3回とも死なないのは強い笑

2022/03/02

死んだ人間が霊魂となって現世のゆかりの人の元を彷徨く物語。と書くと、何か禍々しさを感じさせてしまうかな、、。生きている時に伝えられなかった思いを、改めて伝えようとしても霊魂となっては伝えられる筈もなく、幸せを願って天に帰って行く。霊魂となって彷徨くのは未練かな、現世の自分を諦めるための足掻きかな。いずれにせよ小野寺さんだけあって、ふっと気持ち暖かくなる物語だった。

2021/02/28

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