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わたしの美しい庭 (ポプラ文庫 な 16-1)

わたしの美しい庭 (ポプラ文庫 な 16-1)

わたしの美しい庭 (ポプラ文庫 な 16-1)

作家
凪良ゆう
出版社
ポプラ社
発売日
2021-12-07
ISBN
9784591172063
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「わたしの美しい庭 (ポプラ文庫 な 16-1)」のおすすめレビュー

悪い縁を断ち切り、良縁を残す…『わたしの美しい庭』が文庫化! 凪良ゆうが紡ぐあたたかい言葉に感動の声続出

『わたしの美しい庭』(凪良ゆう/ポプラ社)

 小説家・凪良ゆう氏の人気作『わたしの美しい庭』(ポプラ社)の文庫版が、2021年12月7日(火)に発売。文庫本を購入した読者からは、「大好きな本なので買いました!」「単行本も持ってるけど持ち歩きたくて購入しました!」など反響が寄せられている。

「目覚まし時計が鳴っている。真夏のアブラゼミみたいなとんでもない音だ――」。そんな書き出しから始まる『わたしの美しい庭』。主人公の百音(もね)は、ちょっと変わった感性を持つ小学5年生で、血のつながっていない統理(とうり)と二人暮らしをしている。  百音はいつも、朝になるとやってくる路有(ろう)と統理の3人で朝食を囲んでいるが、その不思議な関係を“変わっている”と言われてしまうことも。しかし、小学生として学校に通う百音、フリーランスの実務翻訳家である路有、マンションの屋上にある小さな神社を管理する統理、そんな三者三様の生活が、物語のエッセンスとなるのだ。

 また同作では統理が管理する“縁切り神社”が舞台となり、“生きづらさ”を抱えた人々の心情も描かれていく。縁切り神…

2021/12/27

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わたしの美しい庭 (ポプラ文庫 な 16-1) / 感想・レビュー

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やすらぎ🍀

ゼリーって掬って食べても掻き混ぜてもいいんだ。紅茶ってまだ知らない香りがあるんだ。気づいたら時は流れて春は散り重なっていたなんて。ずっと探していたんだ。穏やかな風を強い日差しを、星を月を雨の潤いを。あの大切な想いを幾多、空を見上げて聞き返しても幾度。安心。このたった二文字に彷徨い続けて、自身のことがなぜか一番曇って見えなくなって、心と体が離れていってしまって。夕闇のように柔らかに染まっていければいいはずなのに、朝焼けを東の空が青く澄めれば美しい庭には光がきっと射すはずなのに、そんな器用になんて出来なくて。

2023/05/13

ムーミン

「できれば『ぼくたちは同じだから仲良くしよう』より、『ぼくたちは違うけど認め合おう』のほうを勧めたい。次の授業では、ぜひそこまで進めるよう先生にがんばってもらいたい」「次の次では、『それでも認められないときは黙って通り過ぎよう』だな。『無駄に殴り合って傷つけ合うよりは、他人同士でいたほうがまだ平和』ってあたりまで」p294

2024/02/28

麦ちゃんの下僕

文庫版には、統理が語り手を務める番外編「ぼくの美しい庭」も収録。本編では、路有など他者から見た“神の如く”達観したイメージでしか描かれていない統理ですが…意外とユーモラス(!?)な人物なんですね(笑) ちょっと笑ってしまいました。

2022/05/30

fwhd8325

美しい庭であると同時に、美しい人たちの物語でした。桃子さんのエピソードが一番心に残りました。特に「兄の恋人」は胸が熱くなる物語でした。もっと桃子さんの物語が読みたいと思います。

2022/02/06

ゆう

初めての作家さん。読みやすく心地よい読後感。登場人物がみんな何かを抱えて生きているのだけれど、認めあい優しく助け合う姿に心が打たれる。大切な物を失い傷ついても、もう一度立ち上がれるんだ。手を取り合って前に進んで行く仲間たち。勇気と元気と優しさを沢山貰った素敵な物語でした。

2022/03/18

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