KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

スイート・ホーム (ポプラ文庫 は 9-3)

スイート・ホーム (ポプラ文庫 は 9-3)

スイート・ホーム (ポプラ文庫 は 9-3)

作家
原田マハ
出版社
ポプラ社
発売日
2022-04-06
ISBN
9784591173640
amazonで購入する

「スイート・ホーム (ポプラ文庫 は 9-3)」のおすすめレビュー

甘いスイーツのような読後感! 原田マハ『スイート・ホーム』が待望の文庫化! 美しい街の洋菓子店が舞台の愛の物語

『スイート・ホーム』(原田マハ/ポプラ社)

 人気作家・原田マハ氏の手掛ける連作短編集『スイート・ホーム』(ポプラ社)が、2022年4月6日(水)に文庫化された。同作が描き出すのは、さまざまな愛の形や夢のような情景。甘いスイーツのような読後感によって、多くの人を魅了している。

 作品の舞台は、地元の人々に愛される小さな洋菓子店「スイート・ホーム」。そこを切り盛りするパティシエの父を持つ香田陽皆は、内気な性格の28歳。彼女の恋を描いた表題の短編に始まり、料理研究家とスイーツ男子との恋愛模様など、洋菓子店を取り巻く人々の物語が計4作収録されている。

 同作は阪急不動産の「阪急宝塚山手台」とコラボした書き下ろし小説。「スイート・ホーム」もそこに建つ架空の店として書かれており、街の描写や四季の移ろいが美しい文体で記されているのも見どころの一つだ。また、一般公募した家族や住まいにまつわるエピソードが脚色されて物語の中に落とし込まれており、ノンフィクションをベースにしている点が親近感を沸かせてくれる。

 あたたかで平穏なストーリー展開は、物語に触れた人の心を癒してく…

2022/4/19

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

スイート・ホーム (ポプラ文庫 は 9-3) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

mae.dat

宝塚にある郊外型ニュータウンにある『スイート・ホーム』って洋菓子屋さんを軸にした4話連作短篇。4話目は更に5話に分割されていて、8話とも取れる。主人公の女性くるくる交代しながら、時間はビュンビュン過ぎ去るよ。それぞれの女性を主役としながらも、大黒柱はパティシエの香月さんやね。街そのもの、そしてそこに住まう人々も魅力的。洋焼き菓子の様なふんわりとした甘さ、キンモクセイの柔らかな香りに包まれる様な、優しさや人の気持ちに寄り添う様な作品でした( ¨̮ )。

2024/03/09

読んでいる最中は終始スイーツが食べたくなりました。香田家の皆が良い人で、香田家も、町の人達も皆好きになります。毎年金木犀の木の前で家族写真を撮ってどんどん家族が増える風習も憧れるし、スイートホームみたいにどんな時も行けば温かく迎えてくれるお店がほしい。1番はじめの陽皆ちゃんと旦那さんとの出会いの話が好きです。いっこおばちゃんの同居の話も良かったし、由芽ちゃんの受験の話も良かったです。

2022/05/07

ALATA

お客様をお見送りするルール。お姿が見えなくなるまでお見送り、そして深々とご挨拶。私に手を振ってくれた…陽皆ちゃん、いい娘だなぁ。オアシスキッチンの未来さん、ハートを刺激するポップコーンのはぜる音に微笑んでしまう。いっこおばちゃん、さくらちゃん次々と家族が増え、いつか、私も、こんな家庭を作りたいと願うはるちゃんの「希望のギフト」も粋だね★5※家に帰ろう~マイ・スィート・ホームをBGMに♬。小泉今日子に竹内まりあ、誰にでも帰りたい家はあるよね😊

2023/11/05

ふじさん

洋菓子店「スイート・ホーム」を舞台に、家族の幸福をシンプルに描いた心を温かく優しく包みこんでくれるような連作短編集。地域に愛され、皆が集う洋菓子店、腕利きだけど静かな佇まいのパティシエの父、明るい看板娘の母、引っ込み思案の姉、華やかで積極的な性格の妹。それぞれが、様々な思いを抱きながら生きている。姉妹には、微笑ましい恋物語が待っている。又、この家族と関わる人々も個性的で魅力的だ。読んでいて心が癒される、今の時代とは別次元の世界を見ているような錯覚に陥る。人にとっての幸せって何だろう、改めて考える。

2022/07/20

ゴルフ72

「子は親の背中を見て育つ」こんな言葉がぴったりな作品だった。不器用だけど父の背中を見て育った姉妹は、素直に育ち「感謝の気持ち」を忘れなかった。宝塚のニュータウンを舞台に小さな洋菓子店が家族を周りの人たちに洋菓子を通して愛を届ける。キンモクセイがキーポイントか⁈

2022/06/16

感想・レビューをもっと見る