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小さいわたし

小さいわたし

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作家
益田ミリ
出版社
ポプラ社
発売日
2022-06-15
ISBN
9784591174005
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『小さいわたし』(益田ミリ/ポプラ社)

ほうたい 「紙で指を切ることもあるから気をつけてね」  ママが言っていたのは本当だった。さっきノートをシュッとめくったときに指をほんの少し切ってしまった。  わたしは急いでママのところへ行き、血が出ている人差し指を見せた。 「切れた」 「大丈夫? でも、ちょっとだね」  ママがばんそうこうを貼ってくれた。  わたしはつまらなかった。ほうたいを巻いてほしかったのだ。  前に学校にほうたいを巻いてきた子がいた。指をけがしてお医者さんへ行ったと言っていた。休み時間になると、みんなでその子のほうたいを見にいった。クラスのみんなに囲まれているその子がうらやましかった…

2022/6/20

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『小さいわたし』(益田ミリ/ポプラ社)

サンタさんの家  クリスマスにケーキが届いた。四角い箱に入っているけれど、中をのぞくとまるいケーキだった。  ケーキの上にはチョコレートの家がのっている。となりには砂糖でできたサンタさんが立っていた。  サンタさんはチョコレートの家よりも大きかった。  どうしてもっと大きな家を作らなかったんだろう? これじゃあ、サンタさんは家に入れないじゃないか。わたしがケーキを作る人なら、サンタさんのためにうんと大きなチョコレートの家を作るだろう。そうしたら、もうサンタさんは寒くないから安心だった。

<第8回に続く>

2022/6/19

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小さいわたし / 感想・レビュー

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starbro

以前から気になっていた益田 ミリ、初読です。著者の小さい頃は、ちびまる子ちゃんのようでした。 https://books.j-cast.com/topics/2022/05/22018133.html

2022/07/05

小学校1年生の時のミリさんの思い出話。担任の先生素敵な人だなぁ。自分の時を思い出しながら読みましたが本当にちょこっとしか覚えていないなと思います。プールの授業、横断歩道の白い部分だけ踏んで歩く、水たまりに靴ごと入って水浸しになる、猫踏んじゃったを弾く、反対言葉で遊ぶとか子供時代の思い出って世代や場所を超えて共通なテーマがあるのは不思議です。あと私も父に海で『私が海に落ちたらどうする?』と尋ねた際父が『飛び込んで助ける』と言ってくれたことがありミリさんのお父さんと全く一緒だなと思いました。

2022/07/03

Take@磨穿鉄靴

益田氏はイラストレーターらしい。やわらかい優しいタッチで味のあるかわいいイラストが各タイトルごとに収められている。どのイラストも好き。内容は子どもが書いたエッセイのようで大人の目線での言葉は最後のあとがきだけ。全編子どもの視点のみでの構成。子ども特有の神経質さや素朴さオチの無さなど本当に子どもが書いたような気にさせる本。もうこういう視点無くしちゃったなと少し寂しい気になった。幼い頃まだ父も母も仲が良かった頃を思い出した。今の自分はあの頃の両親より年上かと思うとなんとも言えない気になった。★★★☆☆

2023/01/29

Ikutan

ミリさんが小学一年生だった頃の『小さいわたし』の物語。確かに不安なことばかりだったよね。そんなミリさんが大好きだったのが、担任の先生。優しい眼差し、さりげない言葉。ミリさんの記憶の中でキラキラと輝いているのは、そんな先生との思い出なんだね。一方、ピアノ教室での思い出はちょっとビターかな。音符やト音記号書くだけじゃ、そりゃ気持ちも乗らないよなぁ。反対言葉ごっこや四葉のクローバー探し。懐かしく思い出したよ。優しいイラストと共に、あめ玉を舐めるみたいに味わう遠い昔の思い出。うんうん、幸せな気持ちになれますね。

2022/08/09

イスタ

ミリさん24冊目。小学校1年生の頃の 「小さいわたし」のエッセイ。あとがき でも分かるように、1年生の時の担任の先生が大好きだったことがよく分かりました。確かに いつも にこにこ と肯定してくれる先生は素敵ですね。でも小学校の頃の話よりは、大人になってからの話が読みたいかも。

2022/08/04

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