ドラゴン、火をはくのはやめて! (ポプラ社の絵本 89)
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ドラゴン、火をはくのはやめて! (ポプラ社の絵本 89) / 感想・レビュー
spatz
じっくりゆっくり、向かい合ってみるお話。 火を吐き続けるドラゴン、このままだと世界が焼き尽くされちゃう! やめて、と立ち向かう仲間たち。 ・・・ ちょっとまって、世界はそんなに単純じゃない。 何がどうしてこうなった? 犯人探しをする、というわけじゃない。 でも、起きていることを、しっかり見つめて、行動しよう。 子供たちに、考えてほしい。 そんなしかけの、奥が深い寓話でした。 #NetGalleyJP
2022/12/05
遠い日
王さまの顔がどんどん悪くなっていく。それにつれてドラゴンの要求も強くなっていく。栄え、豊かさを独り占めしてきた王さまがしっぺ返しを受け、とうとうドラゴンの暴走が始まった。立ち上がったミューと仲間たちの捨て身の体当たりのことばに、反応したドラゴン。子どもたちの未来を見てやろうと応えたドラゴンの胸には、もしかしたら強欲で我が身の富だけを求めた王さまへの失望があったのかもしれない。 逃げるのではなく、堂々とここで生きていきたいと声をあげたミューたち。心をひとつにした仲間たちの未来への道が見えた。
2022/12/07
刹那
何でもお見通しドラゴン
2023/07/15
遠い日
NetGalleyのサイン本プレゼントキャンペーンにレビューを投稿し、当選したので、作者の上野与志さんと画家のヒョーゴノスケさんのサイン入りの本をいただきました。やっぱり端末の画面で見るより、絵本は断然紙の本がいい。じっくり味わえる。自分たちがここで生きると決めて、生きづらい現状を変えようと立ち上がるミューたち。本当は子どもたちにこんな思いをさせちゃいけないのだけれど、大人を尻目に立ち上がった勇気には感服させられる。
2022/12/19
Pechi Minato
某ブックショップにサイン本があるということでまずは読んでみないとと図書館予約したら三桁まで行ったか?二桁後半だったかの順番待ちでした。前半は「その国」がそうなってしまった理由が、後半はその打破への道のり。ギター担いだわたりネコが歌いながら伴走。作者はどんな歌を想定しているのか興味深い(楽譜ナシ)。さて結果どうなっていくのか?が語られていないのは敢えてなのでしょう。面白い配分。漢字がルビ付きで多く使用される。 この本を読んで思い浮かんだのは『ひかりのりゅう』。問題を起こすのは「ひとり」に集約されるのか。
2023/04/06
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