KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 4 (ヤングアニマルコミックス)

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 4 (ヤングアニマルコミックス)

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 4 (ヤングアニマルコミックス)

作家
武田一義
平塚柾緒(太平洋戦争研究会)
出版社
白泉社
発売日
2018-02-28
ISBN
9784592141907
amazonで購入する Kindle版を購入する

「ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 4 (ヤングアニマルコミックス)」の関連記事

ゆうきまさみ「『面白い!』と言うにはあまりにも凄惨…」『ペリリュー』4巻発売!

『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』4巻(武田一義:著、平塚柾緒:原案協力/白泉社)

 新聞やテレビなど各種メディアで反響を呼んでいる『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』の最新4巻が、2018年2月28日(水)に発売された。  同作は、漫画家を目指している主人公・田丸一等兵を通して戦場の過酷さを表現した漫画作品。登場するのは可愛らしい見た目のキャラクターたちだが、展開していく残酷な物語との対比によって戦争の恐ろしさが際立つ。壮絶な戦いが描かれた同作は2017年度の「第46回日本漫画家協会賞優秀賞」を受賞するなど、いま注目を集めている。

 舞台となるのは、日米の壮絶な戦闘が繰り広げられたパラオ共和国のペリリュー島。最新刊では、昭和19年11月24日の本部玉砕以降が描かれる。米軍が上陸を開始して2カ月半後、ペリリュー島における組織的な戦闘は終わりを告げたが、生き残った日本兵の多くはその事実を知る由もなく、水と食糧を求め戦場をさまよっていた。限界を超えた「空腹」は兵士を動くことすら面倒にさせ、思考力を容赦なく奪う。そんな中で米軍による「大掃討戦」が幕を開け…

2018/3/2

全文を読む

関連記事をもっと見る

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 4 (ヤングアニマルコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

yoshida

玉砕の島ペリリュー。既に日本軍は壊滅し組織的な反攻は不可能。危うく命を繋いだ兵達が、それぞれに島を彷徨する。その日を生きる為に備蓄された食料を探すもの。一人でも多くの米兵を倒す軍命の為に、壕から壕へ移り戦闘を続けるもの。圧倒的な物量を誇る米軍は壕への背乗りも始め日本軍の生き残りは命尽きてゆく。米軍キャンプのおびただしい墓標により米軍の出血も描く。日米双方の残酷さと哀しさを描くことにより、戦争の虚しさが切実に伝わる。パラオ諸島の島民の哀しさも描かれる。生まれた島が戦災により焦土となる。何と理不尽なことか。

2018/03/04

ゆいまある

玉砕後。玉砕したからと言って、攻撃が止む訳でも、帰国できる訳ではない。飢えに苦しみ、意識も朦朧とし、周囲は餓死していく。自分の子供と変わらない年の兵隊達が殺し合いの真ん中にいる残酷さ。ペリリューでは今日、米軍の飛行機が何か落としていった(インスタで見た。この内容と被ってドキっとした)。中身はクリスマスプレゼント。日本からのものもあったらしい。色んな国の人達が今は平和に暮らしている。

2020/12/10

食料を求め、飢えと闘いながら米軍とも戦い、昼夜関係なく空襲にさらされ惰性で足が動いているけれど目も見えづらく、立ち止まれば死んでしまうような極限の状態で、仲間割れをしながら田丸とよしきくんは奇跡的に生き残っているわけだけれども、ここまでの状況に置かれたら、死んだ方が良いと思って他の仲間みたいに自決する道を選ぶのもわかる気がします。最後に実際に話を伺った方のことも描かれており本当に心から元軍人の方には長く生きてほしいと思いました。

2018/03/04

り こ む ん

玉砕。組織が完全に崩壊。完全に個人戦となる。人が理性を保てる環境は過ぎ去り、正義も卑怯も何もなく、生存本能に従うと仲間が邪魔さえなる。辛いもなにも壊れ始めた精神状態であれは、優先されるのは体の生命維持だ。国を守ろうとして国に見捨てられた兵士がどう死を迎え、どう生き抜いたかをしっかりと受け止めていきたい。

2018/03/03

★YUKA★

読友さんの感想で知った作品。恥ずかしながら、ペリリュー島の事をこの本を読んで知りました。

2018/09/21

感想・レビューをもっと見る