ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 5 (ヤングアニマルコミックス)
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「腹にドスンとくる衝撃を受けた」狂気の戦場を描いた『ぺリリュー-楽園のゲルニカ-』5巻に反響続出!
『ぺリリュー -楽園のゲルニカ-』5巻(武田一義、平塚柾緒/白泉社)
武田一義氏による漫画『ぺリリュー -楽園のゲルニカ-』(白泉社)の5巻が、2018年7月27日(金)に発売された。太平洋戦争末期のペリリュー島を舞台にした同作は、読者から「多くの人に読んでほしい」「学校や図書館に置くべき名作」と反響を集めている。 作者の武田氏は優しい絵柄と丁寧な語り口で描かれる作品が特徴の漫画家で、これまで自身の闘病体験を綴った『さよならタマちゃん』や疎遠になっていた親との関係性を描いた『おやこっこ』を発表してきた。また同作の原案協力には、太平洋戦争研究会に所属し、数多くの従軍経験者への取材を行ってきた平塚柾緒氏が。 同作は、太平洋戦争末期に凄惨な戦闘が行われたペリリュー島が舞台。第1巻は、漫画家志望の兵士・田丸が洞窟掘りを行っている場面から始まる。サンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われたペリリュー島。しかしそこは、東洋一と謳われた飛行場を奪うために襲い掛かる米軍兵4万と「徹底持久」を命じられた日本軍守備隊1万が殺し合う、狂気の戦場だった―。 第1話で…
2018/8/5
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ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 5 (ヤングアニマルコミックス) / 感想・レビュー
yoshida
飢餓から反攻を目指した長期持久へ。正直、この巻で捕虜となり終戦を迎えると思っていた。この作品はペリリュー島という局地以外の戦局も紹介しており良い。パラオを通じての南洋の戦局、南洋が破られたことによる、日本の都市への無差別爆撃が描かれる。共通するのは戦火による地獄である。米軍に出入口を塞がれた壕で起きていた事件。実際にペリリュー島で起きていた事件かは真偽は分からない。ただ戦地の極限状態では起きても不思議はなかっただろう。束の間、飢餓から解放され望郷の念が心に浮かぶが内地は焼かれる。戦争の虚しさが描かれる。
2018/08/05
馨
同じ戦地にいても、同朋でも、立場が違うし感じかたが違う。仲間との確執もあれば仲間がいるから出来ることもある。指揮官の立場の重さ。生きようとする体の本能、食べ物があることのありがたみ…普段なら感じることがないような当たり前の幸せがどれほど重要なことかよくわかりました。
2018/07/30
ゆいまある
玉砕したら戦いは終わりではなく、残った兵は潜伏して米軍を倒す戦略を立てる。生き埋めにされて2ヶ月、餓死した仲間の遺体を食べて生き延びる。そんな中、東京大空襲が起き、15万人が死亡。なんで人間同士で殺し合わなきゃいけないのか。今、世界中の人が仲良く暮らすパラオ(コロナも出ていなくて人々はマスクしていない)で起きたことと思えない。
2021/04/11
アーちゃん
昭和20年の1月~3月まで。戦争というより最早サバイバル色が濃くなっており、今回は生き延びている日本軍兵士のそれぞれを描いております。しっかりとした取材と絵の力で、戦争を語り継ぐ作品としていつまでも残っていてほしいマンガです。この巻の最後に東京大空襲が出ているので、終戦まであと少し。できれば田丸君たちが日本に帰還するまで描いて欲しいと思います。
2018/08/15
Nao Funasoko
1-5巻読了。何巻目のエピソードだったかわからないが、警報に驚き転んで頭を石にぶつけて死んだ一等兵のハナシだとか戦場でシコるハナシが強く印象に残る。漫画のようなエピソード故に戦争のリアルさをひしひしと伝えてくる。
2018/11/26
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