宮廷画家のうるさい余白 1 (花とゆめCOMICS)
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「宮廷画家のうるさい余白 1 (花とゆめCOMICS)」のおすすめレビュー
来日中の巨匠ベラスケス、絵画誕生の秘密が明かされる!? 『パレス・メイヂ』に続く久世番子の新作舞台はバロック調のスペイン
『宮廷画家のうるさい余白』(久世番子/白泉社)
『宮廷画家のうるさい余白』(久世番子/白泉社)は、いま読んでおくべきマンガである。店頭で見かけたらすぐ手にとって、隅々まで味わうことをおすすめする。というのもこの“宮廷画家”が示すのはベラスケス。スペイン絵画の黄金時代に名をはせた巨匠であり、現在、東京・上野で開催中の「プラド美術館展」の目玉となっている画家がモデルとなっているのだ。
物語の主人公は、シルバ・ベラスケス。突出した才能をもつが、お金にならない仕事はしない。そんな彼が念願かなって宮廷画家にとりたてられて、スペイン王家を前に才能を発揮していく姿を描きだす本作。第1巻で展開するのは、自身の肖像画をことごとく切り裂いていく不機嫌づらの王女ドニャ・イサベルとの出会いだ。
ベラスケスはやがて王女の不機嫌の理由と、肖像画を一切気に入らない理由にたどりつく。王女は、ある“絵”とともに過去にとらわれており、できるだけ嫁入りする日を遠ざけようとしていたのだ。だが、現代と違って結婚とは政略の道具なのだから、個人の我儘が通用するはずもなく、彼女はフランス王室に…
2018/5/24
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宮廷画家のうるさい余白 1 (花とゆめCOMICS) / 感想・レビュー
したっぱ店員
パレスで和の宮廷を描いた作者、次は西洋。そうか、肖像画ってお見合い写真なんだなあ。線がすっきりしてて見やすい絵柄と、ユニークな脇キャラも健在。題材もキャラクターもストライクで続きがとても楽しみ。
2018/05/20
misia
面白かった!一気読み。ベラスケスって誰?って思っていましたが検索で「あ~!」と。あくまでモデルで、架空のキャラという事ですが、ここまで物語を膨らませる事のできる番子さんってやっぱりすごい。サブキャラもいい味だしてますし♪ウルトラマリンのお話が良かった。美術史に少し詳しい娘に勧めたら「ベラスケスって過労で死んだ人だよ。基本昔の絵の具って毒だし、つーか今も毒だけど」とさらっと言ってました・・・。いや、私にはどうでもいい感想なんですけど・・・。そんな娘も後書きの「だって描いてるの番子だもの」には受けてました。
2018/05/26
るぴん
レンタル。スペインの宮廷画家・ベラスケスをモデルにした物語。ドニャ・イサベルがヒロイン的な話が続くのかと思ったら、1冊ごとにメインキャラが変わるのかな?この1冊で綺麗にまとまっていたけれど、続きはどんな話になるのかとても楽しみ。
2018/09/30
きょん
ベラスケスをモデルにした作品って事で、まさかあの顎しゃくれ王族達登場か?と思ったらそれなりに美形アレンジされてました(^^)鏡のエピソードも上手く使われていて思わずほろりとさせられました。
2018/05/22
緋莢
「人の姿をとどめる術が画家の筆しかなかった時代のお話―――」宮廷画家に登用されるためにスペイン王宮を訪れたベラスケスとその弟子・フアン。そこで2人は、どんな画家が描いた肖像画も気に入らないという第一王女・イザベルと出会います。主人公のベラスケスは、1599年にスペインで生まれた実在の画家をモデルにした架空のキャラとの事(あとがきの「マンガだもの」、「フィクションだもの」、「描いてるの番子だもの」に笑いました)イザベルが自分の肖像画を破くのに隠された理由(続く
2018/06/06
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