大正ロマンポルノ (花とゆめCOMICS)
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「大正ロマンポルノ (花とゆめCOMICS)」のおすすめレビュー
時は大正、盲目の遊女は作家志望の青年と恋に落ちるが……その思わぬ結末とは?【ネタバレあり】
『大正ロマンポルノ』(麻生みこと/白泉社)
シンプルで現代的な絵柄と、レトロな雰囲気のストーリーがほどよいギャップを生み出している。絵柄のおかげで時代や主人公の境遇が自分の経験してきたものとは異なっていても、心にすっと入ってくるのだ。序盤から魔法をかけられたような気分だった。
『大正ロマンポルノ』(麻生みこと/白泉社)は第一幕から第三幕までの三編の短編から成る漫画だ。単行本ではそれに加えて、一編の読み切り漫画「徒花」が収録されている。
第一幕は大正時代の遊郭が舞台で、第二幕・第三幕のベースになっている物語だ。盲目の遊女絹子と小説家志望の青年「信さん」こと信太郎が恋に落ちるが、それは決して甘いだけのものではなかった。
“その手は 大きくて なめらかで 柔らかくて 生まれてこの方 苦労の一つも したことないような”
子どもの頃に売られ、今はたくさんの客をとらなければならず、目も見えない絹子の苦労ははっきりとは語られなくても想像できる。だからこそ絹子は、苦労したことがなさそうな信太郎の手に惹かれたのかも知れない。
信太郎は実家の仕送りで贅沢な生活をしていた…
2020/10/3
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大正ロマンポルノ (花とゆめCOMICS) / 感想・レビュー
LUNE MER
麻生みことさん節全開。この方の起承転結のつけ方が非常に好みで、連載長編よりも短編の方がよりメリハリがついており、今作も大変楽しめました。不意に単発の短編集とか出されたりするので要チェックの作家さんですね。
2021/01/30
せ〜ちゃん
★★★★★
2020/10/09
星落秋風五丈原
雑誌連載中に読了。劇中劇が登場。
2020/07/27
るぅ
こういうダメンズとダメンズ好きの女って、いつの世にもいるんだろうな(笑)そんなダメンズに溺れることなく足を踏ん張って対等に持ってきた和葉にスッキリ☆
2022/08/15
うぃ
3.0 表題作の構成は、やはりこの人すごいと思わせる。1話ラストページからの流れはほんとにそう感じる。
2020/11/28
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